...その熱鬧(ねつたう)雜沓(ざつたふ)の状(さま)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...雑鬧(ざっとう)の中で立止って思索する男のように...
中島敦 「狼疾記」
...雑鬧した街を折れ曲って百貨店の横をB街まで上っていった...
松本泰 「日蔭の街」
...吾々は皆雑鬧(ざっとう)の中へと入った...
柳宗悦 「全羅紀行」
...彼には市街が一層新しく雑鬧し始めたかのように感じるのであった...
横光利一 「上海」
...……と申してもここは雑鬧(ざっとう)...
吉川英治 「江戸三国志」
...奥山の雑鬧(ざっとう)へぶらついて来ましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...雑鬧(ざっとう)の露ばらいをさせて...
吉川英治 「大岡越前」
...二人は熱鬧(ねっとう)の中を遁(のが)れて...
吉川英治 「剣難女難」
...雑鬧(ざっとう)している立場(たてば)の茶店から...
吉川英治 「剣難女難」
...翡翠門(ひすいもん)に花のよどむような雑鬧(ざっとう)を呈している...
吉川英治 「三国志」
...何しろ今日のこの雑鬧(ざっとう)である...
吉川英治 「私本太平記」
...賑やかな雑鬧(ざっとう)の中には...
吉川英治 「新書太閤記」
...出入りの諸人の雑鬧(ざっとう)は驚くべきものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...雑鬧(ざっとう)する駅路(うまやじ)の辻に立って...
吉川英治 「親鸞」
...堵(ト)ノ如シ」という雑鬧(ざっとう)の状を描いているから京中たいへんな人出と騒ぎであったらしい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...更(ふ)けるほど雑鬧(ざっとう)してきたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここの宿場もなかなかの雑鬧(ざっとう)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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