...五分位に延びた漆黒の鬚髯が殆んど其平たい顏の全面を埋めて...
石川啄木 「雲は天才である」
...其鬚髯(そのほうひげ)の...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...「アイヌ」ニ先チテ此地ニ鬚髯無キ人民棲息セリ...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...男子ヲ摸シタラント思ハルヽ土偶ニ鬚髯ヲ示シタルモノ無キ事...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...男子鬚髯無ク女子ト容貌ヲ等ウス...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...鬚髯(ひげ)もじゃ/\の彼が風采(ふうさい)と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は殊(こと)に彼ヤイコクが五束(いつつか)もある鬚髯(しゅぜん)蓬々(ぼうぼう)として胸(むね)に垂(た)れ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...純白にして柔滑なる絹樣の美鬚髯は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...純白にして柔滑なる絹様の美鬚髯は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は多年獄中にあっての蓬々(ぼうぼう)たる頭髪と茫々(ぼうぼう)たる鬚髯(しゅぜん)の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅井長政にしては鬚髯(しゅぜん)がいかめし過ぎる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ブリュウテンツワイク氏は短かい鳶色の鬚髯(しゅぜん)と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...いわく、〈竜形九似あり、頭駝に似る、角鹿に似る、眼鬼に似る、耳牛に似る、項蛇に似る、腹蜃に似る(蜃は蛇に似て大きく、角ありて竜状のごとく紅鬣、腰以下鱗ことごとく逆生す)、鱗鯉に似る、爪鷹に似る、掌虎に似るなり、背八十一鱗あり、九々の陽数を具え、その声銅盤を戞(う)つがごとし、口旁に鬚髯あり、頷下に明珠あり、喉下に逆鱗あり、頭上に博山あり、尺水と名づく、尺水なければ天に昇る能わず、気を呵して雲を成す、既に能く水と変ず、また能く火と変じ、その竜火湿を得ればすなわち焔(も)ゆ、水を得ればすなわち燔(や)く、人火を以てこれを逐えばすなわち息(や)む、竜は卵生にして思抱す〉(思抱とは卵を生んだ親が、卵ばかり思い詰める力で、卵が隔たった所にありながら孵(かえ)り育つ事だ...
南方熊楠 「十二支考」
...当時の優は黒い鬚髯(しゅぜん)を蓄えていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...鬚髯(ひげ)と眉毛の長い巨漢(おおおとこ)が坐っていた...
夢野久作 「人間レコード」
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