...また御鬘(みかづら)に纏かせる珠を乞ひ度して...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...花見鬘(はなみかつら)を取った野郎頭...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しい眼が少しうるんで意氣な鬘下(かつらした)が心持顫へます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...輕さうな鬘下で、キリリとした顏の道具が却(かへ)つて引立ち、肩衣を脱いだ胸のあたりの、ほのかな乳房のふくらみと不思議に魅力的な對照を見せて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤毛の鬘や附髭を買った...
久生十蘭 「悪の花束」
...精巧な鬘だったのである...
久生十蘭 「魔都」
...白髪の鬘をつけたオベロン王が...
牧野信一 「変装綺譚」
...玉鬘と養父の光君との感情交錯をたどった処...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玉鬘のほうへはすでに衣裳にでき上がった物を贈ることにしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘(たまかずら)の姫君はあの踏歌(とうか)の日以来...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘(たまかずら)はどう返事をしてよいかわからないふうを続けているのもさげすまれることになるであろうと思って言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘の心の中ではそうも思っているのではなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんなことも聞いて玉鬘(たまかずら)は親であってもどんな性格であるとも知らずに接近して行っては恥ずかしい目にあうことが自分にないとも思われないと感じた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とにかく喪服を着ております気持ちは身にしむものですね」こう言う玉鬘の平生よりもしんみりとした調子が中将にうれしかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...数ならばいとひもせまし長月に命をかくるほどぞはかなき十月に玉鬘が御所へ出ることを知っている書き方である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘は今になって源氏が清い愛で一貫してくれた親切がありがたくてならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...左大将夫人の玉鬘(たまかずら)の尚侍(ないしのかみ)は真実の兄弟に対するよりも右大将に多く兄弟の愛を持っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...鰐怒る上には紅の花鬘椰子酒を飲む...
横光利一 「欧洲紀行」
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