...この岸は土鬆(ゆる)ければ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...労働者達は上述したようにして持って来た鬆土(あらつち)を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不快に感ぜらるるものの元子は角(かど)があり粗鬆(そしょう)であると考える...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...伊藤侯の象眼豐面にして垂髯の鬆疎たる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...吹(ふ)くだけ吹(ふ)かねば止(や)められない其(そ)の特性(とくせい)を發揮(はつき)して毎日(まいにち)其(そ)の特有(もちまへ)な力(ちから)が輕鬆(けいしよう)な土(つち)を空(そら)に捲(ま)いた...
長塚節 「土」
...中果皮は外果皮に連なり粗鬆質である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...南宗を脱せんとせしは南宗の粗鬆(そしょう)なる筆法...
正岡子規 「俳人蕪村」
...南宗を脱せんとせしは南宗の粗鬆(そしょう)なる筆法...
正岡子規 「俳人蕪村」
...此時玉卿蕩魂意迷、耐不住、云々、非雲哀聲喚レ痛、※髮倶鬆、云々...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...鬆は髮亂と康熙字典に出づ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...それに中の鬆(す)が此方のよりも多く出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...中の鬆(す)に大小の孔(あな)が出来たり重い味になるのは下手なのですが上手に出来ると鬆が大きいなりに平均しています」小山「今度はお茶の時出すお菓子を拵えて戴きたいものですな...
村井弦斎 「食道楽」
...大根を干すのにただ縄へ釣るして寒い晩に出しておくと水分が凍って大根へ鬆(す)が立ちますが五...
村井弦斎 「食道楽」
...長く煮ても決して鬆(す)が立ちません...
村井弦斎 「食道楽」
...古いパンは水分が蒸発して鬆の中が乾燥しているから口では唾液(だえき)を滲入させるし腹では胃液腸液を滲入させるから消化が良い...
村井弦斎 「食道楽」
...時に衣の鬆開(そうかい)したのを暁(さと)らずにゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鬆(ゆる)めた後(のち)にまた掻(か)き寄せてあったそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...鬆(ゆる)んだ細帯を締め直しながら...
森鴎外 「心中」
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