...誰憚(はばか)らず鳴らした事であらう...
石川啄木 「漂泊」
...まだ誰にも面会をゆるしていないが...
海野十三 「火星兵団」
...誰かがすでに運びさっている」「君か...
海野十三 「恐竜島」
...血が流れている」誰かが叫んだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...誰もいないのを確かめると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰れか果して彼れの口より公然たる非政党内閣論を聞きたるものありや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ばかな真似(まね)をするな」「誰が何と言っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰が騒いでおりますか」「誰も騒ぎゃしねえけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰に逢ってもそんな気がする...
夏目漱石 「それから」
...誰も知らずに居るから用いる人もないという訳で...
牧野富太郎 「植物記」
...その男は王の後見している女を妻とするに相応した身分のものか」「その人はこの国じゅうで王の後見している女の夫として誰よりも適(ふさ)わしい人です...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...そこには誰もいなかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...此歌の趣味は誰しも面白しと思ふべく又此の如き趣向が和歌には極めて珍しき事も知らぬ者はあるまじく又此歌が強き歌なる事も分り居り候へども...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...餌をあさつてゐる一匹の野良犬の外誰もゐなかつた...
正宗白鳥 「吉日」
...誰も自分の考へ方が模寫説であるといはれることを極端に恐れてゐる...
三木清 「認識論」
...――誰かが失脚した...
山本周五郎 「山彦乙女」
...あの碁を打っていた二人は誰ですかと訊ねたところ...
吉川英治 「三国志」
...誰だろう、あの女性(にょしょう)は?」「たいそう沈んでいる、憂(うれ)わしげな姿だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??