...誰もこの家にはいなかった...
犬田卯 「一老人」
...誰にも絶対に負けぬ完璧の強者なんてのには...
太宰治 「お伽草紙」
...誰だとて腹立たしく思わないものはござりますまい……...
田山花袋 「道綱の母」
...」「誰(だれ)だい...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...それから誰か二人がかりで彼女を立たせて...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...誰でも絶えず動いている...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...「牧は、討てぬか、未だ」「仙波の倅が、しきりに探しおりますが」「倅の外に、誰が、討取りに――」「益満など、とんと、冷淡になりましたとの噂でござりまする」「益休(ますきゅう)が?」「玄白斎の弟子など、何を致しているのか、牧一人ぐらいを討つに――」「行方が判りませぬとのことにて――」「江戸の奴等は、腑甲斐がない...
直木三十五 「南国太平記」
...とうとう一つ考え当りました」「それは誰じゃ」「先生...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏庭には若い衆は誰も居らず...
中村地平 「南方郵信」
...誰もあまり欲しいとはいわなかったが...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...「あの時所在(ありか)の判らなかつた二人のうちの一人で御座います」「誰だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰が買って来たのか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...今や誰も自分を貶したり混ぜつかへしたりする者のないことを確信した彼は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...誰やらに顔を見られているなと心附きながら...
二葉亭四迷 「浮雲」
...其の夜は誰にも覚られずに済んだ...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...誰にも異議がなかった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...――誰かその時、大戸の外にはまだ二、三人も――女子(おなご)の影も交(ま)じって佇(たたず)んでいたとやらいうておりましたが」そこへ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...誰(たれ)でも善事(よいこと)をし度(たく)ないとおもふ人はないが...
若松賤子 「黄金機会」
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