...そんなことをさせたのは、一体誰の罪だ...
海野十三 「俘囚」
...また誰にもそれを聞いて見る勇気がなかった...
大杉栄 「続獄中記」
...と誰かに云はれてゐるやうな気もする...
武田麟太郎 「現代詩」
...僕は自分でも説明のできない誰にも言いたくない心の状態にいた...
田畑修一郎 「石ころ路」
...椅子には誰も腰かけてゐないのが眼に附いた...
田山録弥 「海をわたる」
...而して是れは誰れも知る所で...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...手のうちの珠(たま)をとられた旦那というものの失望落胆は、ついに嫉妬邪推に変って、誰ぞ手引をして、逃がした奴があるに違いない、そうでなければ、これほど手際よく行くはずがない――見ていろ、と自暴酒(やけざけ)を飲んで、焦(じ)れているということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいにく誰もいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこそこの家の隣りは誰が棲んでいるかということなど...
原民喜 「忘れがたみ」
...誰かを好きになって...
久生十蘭 「虹の橋」
...点滅信号を誰かに変換...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...誰でも心が空(そら)になる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わたしは友だちの間のいったい誰にたよることができるだろうかと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「誰の歌だい」「知らんのですか景樹の歌だんがな」「へえ...
柳田国男 「故郷七十年」
...堅く殺すことを忌んでいたから誰も積極的にそれを駆除しようとはしなかった...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...彼等を寛容しつつあるは誰(たれ)か...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...誰よりもよくそれを知っていたであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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