...山羊のように髯(ひげ)を伸ばした...
芥川龍之介 「誘惑」
...不動坂を駆け上がるのが髯将軍...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...寮長は顎髯(あごひげ)を上に向け...
犬養健 「朧夜」
...それに続いて、髯男が、やっと気がついたらしい印袢纏(しるしばんてん)の男を、引立てながら、これも逃げだしたのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...」張果老は仙人らしい白いあご髯を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...またしても勿体らしく髯を引張つた...
薄田泣菫 「茶話」
...が、それにしても、頬髯いかめしい、あから顔の四十いくつかの左近将監が、しきりに待ちきっていた碁のあいてというのは、こんな年端(としは)もいかぬ少年だったのでしょうか? しかもくりかえしてこの少年のけだかいこと、うつくしいことは、なんと水際だっていたことでしょう...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
......
種田山頭火 「行乞記」
...髯のぢいは、朝に夕に私の家へたづねて来ました...
土田耕平 「海坊主の話」
...赤い粗らな髯の下の大きな口付を他愛なく弛めて...
豊島与志雄 「叔父」
...何かお払いでも――」四十年配の少し世の中を茶にしたような髯面(ひげづら)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このチョビ髯野郎」女達が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...此方で毛唐人だの赤髯だのと斯う云ふ卑しい言葉を使へば...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...なお父が濛々たる関羽髯を剃落したのも...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...その自動車の中から髯だらけの怖い顔をした紳士が降りて来て...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...見事な長髯を左の手で掴んだまま...
吉川英治 「剣難女難」
...伸びた髯を剃るだけの用事ではなかった...
吉川英治 「治郎吉格子」
...どじょう髯は、自分の一身にかかわるところと、躍起(やっき)になって、「沢庵どの、貴公には、お上より約束の金子をとらせるであろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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