...それから其の眼を雀部の髯面に移した...
石川啄木 「道」
...『……飲酒家(さけのみ)の背高の赤髯へ...
石川啄木 「道」
...」主税はどこまでも髯のある坊ちゃんにして...
泉鏡花 「婦系図」
...鼻下(びか)にはしかつめらしいチビ髯(ひげ)まで貯えたこの私が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...」と入監以来どうしても剃刀を当てさせないで生えるがままに生えさせている粗髯を撫でながら...
大杉栄 「獄中記」
...加之(おまけ)に目薬の瓶のやうに髯を有(も)つてゐない...
薄田泣菫 「茶話」
...地理の教師のカイゼル(その髯(ひげ)からのニックネーム)が...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...時たま店へ来る童顔の頬髯(ほおひげ)の生えた老人が来た...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...やあ! 来たぞ! 来たぞ! アラビヤ人が来たぞ! うふっ! 堂々たる髯だなあ!そうかと思うと――...
谷譲次 「踊る地平線」
...下唇の下の可愛いい髯をぴんとさして云ってくれた...
豊島与志雄 「交遊断片」
...熟した其實を包む髯が絶えず動き戰(そよ)いでゐて...
永井荷風 「蟲の聲」
...例のお髯の伯父と洗足の伯父の間の伯父であった...
中島敦 「斗南先生」
...死顔を見ると不精髯(ぶしょうひげ)だらけ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千種十次郎は新聞社会で聞えた清教徒(ピューリタン)だよ」虎井満十は薄汚い髯面を挙げました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...件(くだん)の碑に彫った猴は手足人に同じく頬に髯(ひげ)あり...
南方熊楠 「十二支考」
...真黒な顔に濃い髯を生やしているので...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...白髯のあたりへ杯を通わせ出した頃であった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そのどじょう髯をつまんで考えこんだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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