...それですら髪結銭は二百文しか取らなかった...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...たね子を京都で一番上手な髪結さんのところへやって一番上品な文金高島田に結わせ...
上村松園 「作画について」
...結いつけの髪結の手伝いで...
徳田秋声 「爛」
...」物馴れた髪結は...
徳田秋声 「爛」
...十三お千代が娘のおたみを京橋区新栄町(しんえいちょう)の女髪結(おんなかみゆい)の許(もと)にやったのは大正六年の秋...
永井荷風 「ひかげの花」
...狡獪(かうくわい)な髪結(かみゆひ)等いづれも生々(いきいき)とした新しい興味を以て写し出されてゐる...
永井荷風 「虫干」
...髪結に今日は美(み)いちゃんを誘って...
夏目漱石 「永日小品」
...髪結さんは荷物を運び出してしまってから騒ぎだした...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...菊五郎のおはこの『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』の髪結新三(しんざ)が持ってくるのとそっくりそのままのをつかっている...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...寝床をかたづけて髪結いに行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...内一人は府下髪結(かみゆい)の子なりという...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...そこで出入りの女髪結の口をって見ますると...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...下谷(したや)で髪結いをしている伯母さんに頼んでおりますの...
夢野久作 「少女地獄」
...彼女の伯母さんと言う髪結い職の婦人は...
夢野久作 「少女地獄」
...巴里(パリイ)の街は大通(おほどほり)でも横町(よこちやう)でも亦(また)どんな辺鄙な処(ところ)でも一町(ちやう)の片側だけにも三軒四軒の女の髪結所(かみゆひどころ)がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...髪結(かみゆひ)は多く男である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...どうせ、風呂へゆくから、洗い水にゃ、及ばねえよ」抛るように、髪結銭をおくと、治郎吉は、われながら、慌てすぎると思いながら、さっと、土間障子をはやく開けて、往来へ、出てしまった...
吉川英治 「治郎吉格子」
...おかみさんがいつも掛りつけの髪結いが来ていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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