...髪結(かみゆい)も世辞ばかりでない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...と髪結さんのところから噂(うわさ)が立ちはじめたのは...
太宰治 「燈籠」
...わざと髪結いさんの家で...
徳田秋声 「縮図」
...嬉しいだろうよ」髪結床で...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...その片腕で髪結ができるのか」「へえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...女髪結(かみゆい)のような職業の人たちにいやがらせをやって生活していた自称愛国団体の下(した)っ端(ぱ)の連中があった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...髪結に今日は美(み)いちゃんを誘って...
夏目漱石 「永日小品」
...菊五郎のおはこの『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)』の髪結新三(しんざ)が持ってくるのとそっくりそのままのをつかっている...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...寝床をかたづけて髪結いに行く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さっそく髪結さんに連れて行って貰う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「女髪結い処」の門燈の出ている曲り角から...
火野葦平 「花と龍」
...元義は髪の結ひ方に好みありて数里の路を厭(いと)はずある髪結師のもとに通ひたりといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...つのかくし)の手をかいぞえの髪結がとってしずしずとあらわれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この頃は髪結いさんへ行くのだって四日に一度の倹約ぶりよ...
矢田津世子 「神楽坂」
...気が付いた時にはもうスッカリ高島田に結い上げてありましたのを見て思わず「アラッ」と云って髪結いさんに笑われました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...あの髪結(かみゆい)の鶴吉というのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...髪結(かみゆい)の鶴吉の家へ帰ってやろうか...
吉川英治 「江戸三国志」
...下谷西町の髪結さんの二階三畳間を間借してランプの下に仕事す...
吉川英治 「年譜」
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