...この石の持つ高雅な味ひがわからうといふものは...
薄田泣菫 「茶話」
...あらゆる手紙のなかにその捌け口を見出すのだった――それらの高雅な...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...東大寺開山堂の良辨(ろうべん)僧正坐像のような堂々たる高雅な性格描写の傑作があり...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...もつと手ぬるい問題にあつてさへ君の日ごろの高雅な文學論を持てあまして...
太宰治 「陰火」
...昔世に時めいた人の高雅な習慣の面影がなお残っている化粧道具があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少くとも審美的に見て高雅なものだと感じたです...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...その調べの高雅なこと賀歌として最上級のものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この歌の如きは勿論近年の円熟した高雅な調べから見れば大したものではないが晶子さん以前には誰も示し得なかつた「張り」を示してゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...高雅なるところにおいて...
正岡子規 「俳人蕪村」
...高雅なる処において...
正岡子規 「俳人蕪村」
...高雅な生活をしていらっしゃる方を対象としていても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...……高雅な卓上電燈...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...後継ぎのない悲しさもあきらめきった高雅な容姿だった...
横光利一 「旅愁」
...高雅な趣味の滲み出ている部屋だった...
横光利一 「旅愁」
...土臭を吸いとった高雅な風貌に見え...
横光利一 「旅愁」
...赤い大理石のやうな頬と白い頤髯(あごひげ)との間に温かい高雅な微笑を湛へて僕等と握手をした...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...高雅な中に淡い沈鬱な所のある調和を示して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...軽快奔放にしてしかも荘重高雅な力の諧調を示している...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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