...そこはくすぐったいような匂いと色調とを持った高雅な女性の寝室であった...
海野十三 「四次元漂流」
...高雅なものではなくて...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...もつと手ぬるい問題にあつてさへ君の日ごろの高雅な文學論を持てあまして...
太宰治 「陰火」
...懇切な優雅さ、意地悪と品位とを保ちながら愛想を見せることのできる、挙措(きょそ)のやさしさ、または、眼差や微笑や、機敏で呑気(のんき)で懐疑的で雑多で軽快である才知などの、高雅な繊細さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高雅なる陰鬱がある...
中井正一 「物理的集団的性格」
...匠気がなく高雅なもので...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その顔の高雅な表情に似ず...
野村胡堂 「踊る美人像」
...純情な高雅な本物のお園の気品が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...顔立ちの非常に高雅な美人を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その調べの高雅なこと賀歌として最上級のものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...棒に縛られて舁がれてゆくこの高雅な山の幸(さち)は...
三好達治 「測量船」
...また故人はこうでもない高雅な上品さがあったと思い比べられては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...艶(えん)な高雅な風采(ふうさい)を備えた人であるために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...高雅な気風によって包まれておりますために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...現実よりも高雅な美しさに充ちていると思っていたときであるだけに...
横光利一 「旅愁」
...土臭を吸いとった高雅な風貌に見え...
横光利一 「旅愁」
...赤い大理石のやうな頬と白い頤髯(あごひげ)との間に温かい高雅な微笑を湛へて僕等と握手をした...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...高雅な中に淡い沈鬱な所のある調和を示して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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