...その時に、その時にはじめて、諸君は完全な、高貴な、合理的な生活を送るであろう...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...」「いやいや、高貴なお方には、それ相當の禮を盡さなければ...
太宰治 「お伽草紙」
...その頃の高貴な婦人が使う厠(かわや)の構造について述べることを許されたい...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...高貴な真理から峻別されねばならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...高貴な方ででもあったらどうする...
久生十蘭 「魔都」
...この高貴なギリシャ人の漠然とした推測が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...その夫のために最も高貴なる記念碑を建立したものと言わねばならぬ」と記している...
穂積陳重 「法窓夜話」
...あの稀有な高貴な花...
牧野信一 「卓上演説」
...自己保存の大法則は一切のもっと優雅な高貴な情緒を押しのける...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――現今普通に「認識の對象」といふ高貴なる名をもつて呼ばれてゐるところの存在はまさに斯くの如きものではないであらうか...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...それは実はお前ではないのか?そう言えばこの室に入って来た時からお前の顔はいつもの重々しく理智的な高貴な表情をなくしていていやいや...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...これもドイツ風の字体で SETSUKO と入つてゐるのはさる高貴な未亡人の注文品かと察しられた...
三好達治 「オルゴール」
...何か精神的な高貴な性質を帯びた...
三好達治 「柘榴の花」
...それだけ高貴なところがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...高貴なものも醜ければ醜い...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは作物のみとは限らず批評それ自身作物となって高貴な感覚を放散し出すにちがいない...
横光利一 「新感覚論」
...すずやかな香味ですわい」「さる高貴なおん方(かた)の賜り物です...
吉川英治 「新・水滸伝」
...殉教的な熱情をもって高貴な芸術と民衆との間に通弁すべき時が来るのである...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
便利!手書き漢字入力検索