...乃(すなは)ち茲(ここ)に暫(しば)らく閑天地を求めて、心頭に雲を放ち、胸底に清風を蔵し、高眠安臥、興を暮天の鐘にさぐり、思を緑蔭の流光に托し、風鈴に和して吟じ、雨声を友として語り、この夏中百日を暢心(ちやうしん)静居の界に遊ばんとす...
石川啄木 「閑天地」
...高眠遂に永からず信義四海に溢れたる君が三たびの音づれを背きはてめや知己の恩羽扇綸巾風輕き姿は替へで立ちいづる草盧あしたのぬしやたれ...
土井晩翠 「天地有情」
...栄(さか)うる者は自ら安々(あんあん)辱(はずかし)めらるる者は定めて碌々(ろくろく)南陽に隠君(いんくん)有り高眠臥(ふ)して足らずと...
吉川英治 「三国志」
...ここ南陽はべつの天地高眠(こうみん)して臥(が)すは誰ぞ誰ぞ...
吉川英治 「三国志」
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