...ある高慢なる賢人の邸へ招かれた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...神様は此の高慢な人間に対して...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...高慢なことを申しても和主達(おぬしたち)は駄目だ...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...そしていつしか平素の高慢な影がさしているその顔を見た時...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その身体は高慢な懶(ものう)さに浸っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなたは無頓着な高慢な態度を持ち続けていた...
豊島与志雄 「常識」
...厭な、穢らはしい、迷つた、高慢な罪人です...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...巡査らしき帯剣の役人七八名之を引率し我こそ文明人なれと高慢なる顔したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...辻の八卦屋(はつけや)見たいな高慢な顏をしていつた言葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今更あの人と一緒になるのは鰯(いわし)で精進落ちをするやうなものだ――などと高慢なことを言つてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死出(しで)の旅路とやらでしょう」「たいそう高慢なことを知ってるんだな」「浄瑠璃(じょうるり)で聴いた文句ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...はじめは君のことを残酷で高慢な女だと思ったんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...高慢な顔をするのが好きだつた...
牧野信一 「村のストア派」
...余は汝が余の許に入り来らんとするすべての路を塞ぎたり(キケロ)という・高慢な語句***を聞く時に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なんという思い上がった――高慢な男だろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...高慢な者が意識していうていねいめいた言葉ほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ネロリ油の強烈な蠱惑(こわく)的な香をさしてサーカスの女のようなミサコは高慢な夜を感じていた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...――高慢なことといったら...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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