...ある高慢なる賢人の邸へ招かれた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...西洋臭い高慢な顔をしておるが...
内田魯庵 「犬物語」
...高慢なことを申しても和主達(おぬしたち)は駄目だ...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...客の高慢な言い草を癪にさえるというよりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あなたは私たちに對してはひどく高慢な乙な構へ方をするけれども...
太宰治 「お伽草紙」
...どんなにいままで東京の高慢な風流人たちに蔑視せられて来た事か...
太宰治 「津軽」
...」みのるの例の高慢な氣(け)振りがその頬に射したのを義男は見たのであつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...」「え!」「あなたの高慢な執拗な眼付が恒雄さんをあんなにしたんです...
豊島与志雄 「囚われ」
...そうしてその高慢なところを...
夏目漱石 「明暗」
...これも十年ばかり前に、朋輩(ほうばい)と仲違(なかたが)いをして、浪人をしたという話です」「人相を聞いたか」「勇之進は薄あばたで、頑固で高慢な、醜男(ぶおとこ)だったそうですよ」「なるほどそいつは面白そうだ、――行ってみようか、八」平次は立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...辻の八卦屋(はつけや)見たいな高慢な顏をしていつた言葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの高慢なお神樂の清吉がさう言ふんだからよく/\でさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高慢な――が滅法可愛らしくさへある顏を擧げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高慢な明治の洋館の骨格がひそんでいることに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...彼女の弓形(ゆみがた)をした高慢な唇にたえず漂つてゐる表情もまた同じであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...高慢な統治者どもは何ともない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...なんという思い上がった――高慢な男だろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私は才能を誇りながらついに何の仕事をも成し遂げない高慢な人よりも...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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