...高慢な唇を反らせて...
芥川龍之介 「芋粥」
...眉のうすい、うけ唇(くち)の、高慢な顔を、仔細らしくしやくりながら、「さん谷(や)土手下にぬしのない子がすててんある」と、そそるのだから、これには私ばかりか、太鼓たちも聊(いささか)たじろいだらしい...
芥川龍之介 「世之助の話」
...それほど侮蔑を苦痛に感じるほど高慢な人が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...高慢な西洋人がびっくりしてそうして争ってまねをはじめるということにならないとも限らない...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...英人いかに強情にして高慢なるも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...この動物の持主たるドイツ人は高慢な...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼女の理智的な高慢な鼻が真正面に私の方を向いていた...
豊島与志雄 「道化役」
...あの高慢な頭の髷を切つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近う參れ」高慢なやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだそんな高慢な氣を起さない頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はじめは君のことを残酷で高慢な女だと思ったんだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...死にたくなればいつでも死ねるという高慢な自負心がひとたまりもなく崩壊した...
久生十蘭 「肌色の月」
...高慢な顔をするのが好きだつた...
牧野信一 「村のストア派」
...取り止めもねえことばかりいっているので――大した高慢な口を利くだけで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...高慢な口を利くむすめが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...高慢な顔と憂鬱な顔...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...些しも山伏一流の高慢な様子などは無かつた...
柳田國男 「ひじりの家」
...なんという思い上がった――高慢な男だろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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