...もしできるなら露があるうちにすべての諸君の仕事をするように忠告したい――わたしの畠の高慢な雑草の列を切りたおし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それほど侮蔑を苦痛に感じるほど高慢な人が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...最も高慢な侮蔑の念をもって彼を見下(みくだ)していたのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それほど高慢な心が芽を出していたのである...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...そしていつしか平素の高慢な影がさしているその顔を見た時...
豊島与志雄 「運命のままに」
...鼻が目立つ高慢な饒舌り方をすることもあれば...
豊島与志雄 「自由人」
...やがて神さんは書き了(おわ)って「ちょっと○○さんこういう手紙なんです聞いて下さい」と高慢な顔をして手紙を読み始める...
夏目漱石 「倫敦消息」
...これも十年ばかり前に、朋輩(ほうばい)と仲違(なかたが)いをして、浪人をしたという話です」「人相を聞いたか」「勇之進は薄あばたで、頑固で高慢な、醜男(ぶおとこ)だったそうですよ」「なるほどそいつは面白そうだ、――行ってみようか、八」平次は立上がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの高慢なお神樂の清吉がさう言ふんだからよく/\でさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――それからあの高慢な小僧の孝吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今更あの人と一緒になるのは鰯(いわし)で精進落ちをするやうなものだ――などと高慢なことを言つてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」高慢なことを言いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...きびしそうな、高慢な声で、ちょっとした言葉の誤りがあるようにKには思われた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...死にたくなればいつでも死ねるという高慢な自負心がひとたまりもなく崩壊した...
久生十蘭 「肌色の月」
...些(ちよツ)と高慢な點(とこ)があツて...
三島霜川 「解剖室」
...知ってる? 高慢な顔をして...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...だがこれをあまりに高慢な自信だと見る人々も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分があえてかかる高慢な言葉をいうのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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