...客の高慢な言い草を癪にさえるというよりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼の高慢な姫の後を追ひ駈けた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...イワンは高慢な声で云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...その身体は高慢な懶(ものう)さに浸っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の理智的な高慢な鼻が真正面に私の方を向いていた...
豊島与志雄 「道化役」
...その時の兄の高慢な顔が...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...厭な、穢らはしい、迷つた、高慢な罪人です...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...それは高慢な態度で非難されるか...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...高慢な人でなかったということを数えたい...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...「それはこの玄々斎の観相がよく当るからだ、何の不思議もない」八五郎の噛み付くような声に応じて、落着き払った玄々斎の声、少し高慢な、そのくせ媚(こ)びるような調子で聞えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死にたくなればいつでも死ねるという高慢な自負心がひとたまりもなく崩壊した...
久生十蘭 「肌色の月」
...高慢な明治の洋館の骨格がひそんでいることに...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...刑事達の高慢な態度がしゃくにさわり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...(b)もし彼が貪欲ならば、高慢ならば、またエウガネアの山羊の如くに女々しからば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...些しも山伏一流の高慢な様子などは無かつた...
柳田國男 「ひじりの家」
...初めからわかったような高慢な顔をして楽屋を覗きに来る馬鹿が多い...
夢野久作 「道成寺不見記」
...例の高慢な態度で見くだして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分があえてかかる高慢な言葉をいうのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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