...清逸は一人の高慢な無用の長物にすぎないのだ...
有島武郎 「星座」
...高慢な事をいっていたものでした...
淡島寒月 「我が宗教観」
...客の高慢な言い草を癪にさえるというよりも...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それほど侮蔑を苦痛に感じるほど高慢な人が...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...高慢な人間だなどと思われたくないために出席するだけだからである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おそろしく高慢なまなざしであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...高慢なイワンである...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...だが彼女は高慢な平静さを失わないで答えた...
豊島与志雄 「道化役」
...その時の兄の高慢な顔が...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...澄まして取合わない高慢な態度でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やがて神さんは書き了(おわ)って「ちょっと○○さんこういう手紙なんです聞いて下さい」と高慢な顔をして手紙を読み始める...
夏目漱石 「倫敦消息」
...その高慢な殼(から)をかなぐり捨ててゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二十円で買ってお上げなさいよ」加奈子は高慢な口をきいて...
野村胡堂 「眠り人形」
...きびしそうな、高慢な声で、ちょっとした言葉の誤りがあるようにKには思われた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...高慢な口調でこんなことをいった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...人間の精神がいかに高慢な・度をはずした・ものであるにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「高慢なつらをするな」とひそめた声で叫びながら...
山本周五郎 「やぶからし」
...なんという思い上がった――高慢な男だろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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