...清逸は一人の高慢な無用の長物にすぎないのだ...
有島武郎 「星座」
...高慢な事をいっていたものでした...
淡島寒月 「我が宗教観」
...犬商フリオ・ベナビデス「あの高慢なソレルの夫人(おくさま)の鼻を明かして上げるだけでも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...高慢な妹カーチャを真から崇め...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この動物の持主たるドイツ人は高慢な...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...それほど高慢な心が芽を出していたのである...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...彼は高慢な声が自分のうちでくり返すのを聞いていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鼻が目立つ高慢な饒舌り方をすることもあれば...
豊島与志雄 「自由人」
...彼女の理智的な高慢な鼻が真正面に私の方を向いていた...
豊島与志雄 「道化役」
...少し骨立った額、高慢な鼻、どんな屁理屈でも饒舌りたてそうな薄い唇、そしてそれらが程よく整ってるのが、結局私の趣味に合わないらしいのを、私は初めて発見したかのように眺めた...
豊島与志雄 「道化役」
...それは高慢な態度で非難されるか...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...巡査らしき帯剣の役人七八名之を引率し我こそ文明人なれと高慢なる顔したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...戦争以後一等国になったんだという高慢な声は随所に聞くようである...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...町の新聞は無能の教師が高慢な不平を吐(は)くと評した...
夏目漱石 「野分」
...辻の八卦屋(はつけや)見たいな高慢な顏をしていつた言葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの高慢な男がそれさへも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高慢な態度で軽くうなずいてみせると...
久生十蘭 「ひどい煙」
...ジョージ卿は高慢なくせに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
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