...お別れに臨み御高恩を幾久しく記念致したいと存じますによって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...御高恩の万分の一をお報いしたくて...
太宰治 「新ハムレット」
...されども太閤の高恩を忘れ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...高恩に報ゆるための労働に服したい...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...先生の高恩に報ゆることが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎(いなか)に埋れて了(しま)おうということを涙交りに書いた時...
田山花袋 「蒲団」
...御前に御高恩をも謝し奉り...
田山花袋 「蒲団」
...植田丹後守にいろいろと高恩の礼を述べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...松王 いかなる因縁か、十三年のご高恩、世の善悪も分からぬ童のころより、このように成人いたしましたのは、偏に君の賜物、冥利至極に存じます...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...――が、玄徳は頭(かしら)を低く下げて、「ご高恩のほど、なにとて忘れましょう...
吉川英治 「三国志」
...敗亡の故主を恋々とお慕いあるなど愚かではありませんか」「丞相の高恩は...
吉川英治 「三国志」
...丞相の高恩はふかくわきまえていますが...
吉川英治 「三国志」
...将軍の高恩にこたえ...
吉川英治 「三国志」
...つつしんで高恩を謝します」と...
吉川英治 「三国志」
...読み下すに、誤って、孔明の詭計(きけい)に陥ち、世々魏の禄を喰(は)みながら、いま蜀人のうちに在るも、その高恩と、天水郡にある郷里の老母とは、忘れんとしても忘るることができない――と言々句々、涙を以て綴(つづ)ってある...
吉川英治 「三国志」
...よろこんでおる」「高恩を...
吉川英治 「親鸞」
...だいぶ骨ぐみが出来たじゃろうと思ってな」「ご高恩のほど……何とお礼をのべましょうやら」「礼? ……...
吉川英治 「宮本武蔵」
...時服と路銀をやれ」「ご高恩...
吉川英治 「宮本武蔵」
...御高恩による所でございます』『何の...
吉川英治 「山浦清麿」
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