...御高恩の万分の一をお報いしたくて...
太宰治 「新ハムレット」
...されども太閤の高恩を忘れ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...不幸だつた――といふよりも不幸そのものだつた彼女の高恩に対して...
種田山頭火 「行乞記」
...高恩に報ゆるための労働に服したい...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...先生の高恩に報ゆることが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎(いなか)に埋れて了(しま)おうということを涙交りに書いた時...
田山花袋 「蒲団」
...あなたを助けて10610御高恩に報いたいと云っているのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...君公師父の御高恩に背き...
夢野久作 「斬られたさに」
...――が、玄徳は頭(かしら)を低く下げて、「ご高恩のほど、なにとて忘れましょう...
吉川英治 「三国志」
...敗亡の故主を恋々とお慕いあるなど愚かではありませんか」「丞相の高恩は...
吉川英治 「三国志」
...将軍の高恩にこたえ...
吉川英治 「三国志」
...つつしんで高恩を謝します」と...
吉川英治 「三国志」
...読み下すに、誤って、孔明の詭計(きけい)に陥ち、世々魏の禄を喰(は)みながら、いま蜀人のうちに在るも、その高恩と、天水郡にある郷里の老母とは、忘れんとしても忘るることができない――と言々句々、涙を以て綴(つづ)ってある...
吉川英治 「三国志」
...丞相の高恩に報ぜん」孔明はなお還れとすすめたが...
吉川英治 「三国志」
...御高恩はわすれません」於弁(おべん)は急いで信州へ帰った...
吉川英治 「新書太閤記」
...地下万代御高恩を仰ぎ忘れは仕りませぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...よろこんでおる」「高恩を...
吉川英治 「親鸞」
...だいぶ骨ぐみが出来たじゃろうと思ってな」「ご高恩のほど……何とお礼をのべましょうやら」「礼? ……...
吉川英治 「宮本武蔵」
...時服と路銀をやれ」「ご高恩...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索