...甚(はなは)だ高価なる同胞の資財と生血とを投じて贏(か)ち得たる光栄の戦信に接しては...
石川啄木 「渋民村より」
...詩其物を高価なる装飾品の如く...
石川啄木 「弓町より」
...酸素ガスやネオンやアルゴンなどの高価なガスがドンドン出てきて...
海野十三 「人間灰」
...もっと高価な包みがかくしてあった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...わずかばかりの贅沢で高価な品物とそれを交換しようとしないならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこの梁(はり)のあたりに夜はゆらめく火の影が映りゆらぐべきではないだろうか? そういう物の形の方が壁画とかそのほかのたいへん高価な家具より人の空想や想像力をこころよくそそるものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...王というものは高価なものなんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はあまり関係しないからして精(くわ)しいことは知らんけれどもとにかく一流の芸妓とか何とかなるとちょっと指環を買うのでも千円とか五百円という高価なものの中から撰取(よりどり)をして余裕があるように見える...
夏目漱石 「道楽と職業」
...一時中古市場の話の種になったほどの高価なレコードであったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何も高価なものばかりが高い趣味ではないのですから...
林芙美子 「着物雑考」
...高価なものばかり...
火野葦平 「花と龍」
...ちょっと高価なおもちゃだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...高価なワインもある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...山盛りの金品、べらぼうな宝石、高価な金銀容器、バラドスはびっくり仰天(ぎょうてん)してぼうっと見つめるばかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...あまり高価なので何かの間違いではないかと思ったので訊いて見た...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...後世その出処がほぼ分ってもなお極めて高価な物は竜蛇の頭より出ると信じたのであろう...
南方熊楠 「十二支考」
...もし高価なものに美しさがあるなら...
柳宗悦 「工藝の道」
...及び植民地が母国によりその生産物を最も高価な市場で売り...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索