...何か高価な感じのする色がその風景を彩(いろど)っていた...
梅崎春生 「風宴」
...そして一等高価なものだった...
海野十三 「怪星ガン」
...佐助は琴のような高価な楽器を買う金もなし第一あんな嵩張(かさば)るものを担ぎ込む訳に行かないので三味線から始めたのであるが調子を合わせることは最初から出来たというそれは音を聴(き)き分ける生れつきの感覚が少くともコンマ以上であったことを示すと共に...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...この事業はわれわれにとって高価なものについた』いかめしい眼眸(まなざし)で相手を見つめながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...同じような宝石やぴか/\した高価なものに対する烈しい愛着...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...もとより高価なものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上等な高価な品ばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...高価なものだらうなア」「私のぢやないのよツ」「日本でも...
林芙美子 「浮雲」
...高価な香水のやうに...
林芙美子 「浮雲」
...その時計をよほど高価なものと思ひ込んだのか...
林芙美子 「浮雲」
...無理から高価なものばかり選んで注文したんだが...
久生十蘭 「魔都」
...山盛りの金品、べらぼうな宝石、高価な金銀容器、バラドスはびっくり仰天(ぎょうてん)してぼうっと見つめるばかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...けだかく単純な趣味の高価な額縁に入っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...日本の自然の美しさを高価なグラビア版にうつしたり...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...しかしそんな高価な蒸籠やその他の器物を使用する必要はないではありませんか...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...高価な薬も売薬も同じことだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...なるほど高価なよい品だった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...相当高価なものだそうですが...
夢野久作 「狂人は笑う」
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