...何か高価な感じのする色がその風景を彩(いろど)っていた...
梅崎春生 「風宴」
...映写機のような高価なものまで惜し気もなく海中へ叩きこまれた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...高価な洋酒の瓶が林のように立っていました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...したがってまた店初まって以来の高価な注文品――およそ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そこでKは非常に高価な刀を見せられて困つた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...こうした優美で高価な版画のほかに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...われは舶来の葡萄酒(ぶどうしゅ)と葉巻の甚(はなはだ)高価なるを知ると共に...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...高価なアサフェティダ(インド産のスパイス)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...哥薩克どもは死者の著てゐる金色燦然たるジュパーンや高価な馬具を剥ぎ取つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...無論ずいぶん高価なものにちがいない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...高価なものを簡単に入手した羨望など...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ビートリスは高価なダイヤを持っており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...国人は皆王が高価な牛を悋(おし)んで...
南方熊楠 「十二支考」
...その如何なる高価な宝石にも見ることのできない眼底の光芒や...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...高価な宝石や家具などたくさんの富が花やかに運ばれてゆくのを見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...贅沢(ぜいたく)な高価な品物のみが美しいなら...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...一「そういう高価なものは困りますよ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この頃では全然一変して高価な物をかなり多く並べる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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