...一夜殊に情の高ぶるを覺えて殆ど眠られなかつた時...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...彼女は別に高ぶる様子もなく...
海野十三 「三人の双生児」
...いやしくも上官に向って高ぶる心を起させない...
太宰治 「鉄面皮」
...即ち高ぶること莫からんために我を撃つサタンの使なり...
太宰治 「パウロの混乱」
...少しも高ぶる事の無い...
太宰治 「ろまん燈籠」
...その子は感情の高ぶるあまりふるえていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...心高ぶるままに叫んだりうめいたり口笛を吹いたり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...みずから高ぶる人は下げられ...
永井隆 「この子を残して」
...妙にかんが高ぶる...
中里介山 「大菩薩峠」
...そろそろ女の名前を聞かせてくれ」レックミア侍従が少しもおごり高ぶることなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...けれどふしぎにもそこには傲(おご)り高ぶる心がなくしてへりくだるやさしき心がある...
三木清 「語られざる哲学」
...人に高ぶるなんぞといわれないようになさいよ」と忠告すると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いつか高ぶるものは亡びるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...すべての工藝を直観の鏡の前に素裸(すはだか)にせしめる時、この最後の審判によって天国を保証される者は、あの富貴なる者、智慧に高ぶる者、技巧を衒(てら)う者、それらの者ではあり得ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...自我に高ぶる者より謙遜(けんそん)な者の方が慕わしいのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...高ぶる風情や焦(いらだ)つ姿は器には相応(ふさ)わしくない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...知に高ぶるからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...高ぶる智慧は幼き智慧だといえないであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
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