...〔譯〕物我(ぶつが)一體(たい)は即ち是れ仁なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...吾人の本質的要求は肉體に於ける個人生活の中から宇宙的内容を磨き出す事に在るらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼(かれ)は一人(ひとり)で未(ま)だ少時(しばらく)惡體(あくたい)を吻(つ)いてゐる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...「照ちやんがあの體で無理をしてだん/\惡くなつても困るし...
高濱虚子 「續俳諧師」
...體格から云つても男の方が敵はなかつたのかも知れぬ...
中島敦 「環礁」
...對州(つしま)は大きな蜈(むかで)が穴から出かけたやうでもあるし又やどかりが體を突出したやうでもあつて...
長塚節 「壹岐國勝本にて」
...借財を背負つた身體を兄に曳かれて千葉を出たといふ姿で父兄への信用は其時失墜してしまつたのだ...
長塚節 「開業醫」
...枕元(まくらもと)に居(ゐ)た近所(きんじよ)の人々(ひと/″\)は勘次(かんじ)とおつぎの泣(な)き止(や)むまでは身體(からだ)を動(うご)かすことも出來(でき)ないで凝然(ぢつ)と冷(つめ)たい手(て)を懷(ふところ)に暖(あたゝ)めて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...セツトが一つのために放送が半分しか聽けないのは新聞を片面しか讀まないやうなもので勿體ない話である...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...平次の身體は輕々と塀を越えて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...往き來もしてゐなかつたやうで――」「その清次郎はどこにゐるんだ」「今戸で小體(こてい)な小間物屋をしてゐますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「一體、何があるんです、親分」「シツ、あの音が聽えないのか」それは、サク/\と土を掘つて、大地へ投(はふ)りあげる音でした、が、馴れない仕事に疲れたものか、時々は手を休めては、息を吐いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何等外觀に於ける形式上の文體に關係しない...
萩原朔太郎 「青猫」
...神祕と眞理と奇蹟とは三位一體である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...體ほど大切なるものはなし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...さういふ一家族全體を取扱つたものも無くはなかつたのであるが...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...情念の動くままにまかされようとしてゐる身體に對して適當な體操を心得てゐることは情念を支配するに肝要なことである...
三木清 「人生論ノート」
...だから私は今日娯樂といはれるもののうち體操とスポーツだけは信用することができる...
三木清 「人生論ノート」
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