...そしてわたくしの顔に早くも永遠なる髑髏の微笑が舎(やど)る時...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...処へ、竹如意(ちくにょい)と、白髑髏である...
泉鏡花 「薄紅梅」
...「髑髏舞」もいいものでした...
上村松園 「昔のことなど」
...叛骨といふのは……」大森氏は扇の端で一寸髑髏(しやれかうべ)の後部(うしろ)を突(つゝ)ついた...
薄田泣菫 「茶話」
...髑髏の後頭部にはラテン語でNOSCE・TE・IPSUM(ノスケ・テ・イプスム)(汝自身を知れ)と刻してあった...
辰野隆 「汝自身を知れ」
...治承(ちしょう)の昔文覚上人(もんがくしょうにん)が何処の馬の骨だか分らないされこうべを「義朝(よしとも)の髑髏(どくろ)」と称して右兵衛佐頼朝(うひょうえのすけよりとも)に示した故智に倣(なら)い...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...伊太夫の座敷の床の間の髑髏(どくろ)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついにどこよりか一塊の髑髏を探し求めてまいりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...床上の髑髏が呑んでしまったわけでもなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...血の如き葡萄の酒を髑髏(どくろ)形の盃(さかずき)にうけて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...いたるところに白枯れた髑髏がころがっている...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...つまり髑髏は誰でも知っているとおり海賊の徽章(きしょう)だと答える...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...ただし果実ならびに花の図解剖諸事は白沢保美著『日本森林樹木図譜』による菩提樹(Ficus religiosaL.)インド産菩提樹の真品(いわゆるインドボダイジュ)小野蘭山先生の髑髏この蘭山(らんざん)小野先生の髑髏の写真はじつに珍中の珍で容易に見ることの出来ないものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...例へば帰る雁(かり)田毎(たごと)の月の曇る夜に菜の花や月は東に日は西に春の夜や宵(よい)曙(あけぼの)の其中に畑打や鳥さへ鳴かぬ山陰(やまかげ)に時鳥平安城をすぢかひに蚊の声す忍冬の花散るたびに広庭の牡丹や天の一方に庵(いお)の月あるじを問へば芋掘りに狐火や髑髏(どくろ)に雨のたまる夜に常人をしてこの句法に倣(なら)はしめば必ずや失敗に終はらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ただし虎の髑髏(されこうべ)を獅のと較べると獅の鼻梁(はなばしら)と上顎骨が一線を成して額骨と画(わか)れ居るに虎の鼻梁は上顎骨よりも高く額骨に突き上り居る...
南方熊楠 「十二支考」
...また髑髏踊なんぞのある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...机の上の髑髏(どくろ)に眼を外(そ)らして白眼(にら)み付けた...
夢野久作 「暗黒公使」
...眼だけまだ生きている髑髏(どくろ)のような顔を向けて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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