...人品骨柄を見たって知れる――その頃は台湾の属官だったが...
泉鏡花 「婦系図」
...もともとこの男の人品骨柄(じんぴんこつがら)は...
太宰治 「新釈諸国噺」
...輝勝に比べると器量骨柄が甚しく見劣りしたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それは身体骨柄(しんたいこつがら)痩(や)せてこそいるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...もはやこの男の人品骨柄から...
中里介山 「大菩薩峠」
...その客の人相骨柄というようなものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをも、源松は暫く面くらって見送っていたが、その時急に呼びさまされたことは、犬ははじめて見る豪犬だが、人間はそうではない、どこかで見ている! ああ、あの小粒!びっこを引きながら、しかも軽快に疾走するあの足どり、精悍(せいかん)な面魂(つらだましい)、グロな骨柄、どう見たって見損うはずはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...不思議に高貴な人品骨柄です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若樣は人品骨柄が違ひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...島樣はあの通りの美男、三宅樣御息女が見染めたとやら見染められたとやら、さぞ持參金澤山の不縹緻な嫁が來るだらうと申して居りましたところ、その三宅夜御息女お幾樣と仰しやる方は、お浪樣にも優るほどの御きりやうで、世間の取沙汰もそれつきりになつてしまひました」「――」「それから間もなく、お浪樣はお隣りの千本(ちもと)樣に縁附かれましたが、その頃の千本樣は小祿とは申し乍ら、御役附でもあり、人品骨柄、學問も武藝も申分ない方で、立身出世は見物(みもの)であらうと申して居りましたところ、何時の間にやらお心持が變になり、今ではもう誰知らぬ者もない――お氣の毒なことで――」酒屋の亭主藤七は氣の毒さうには言つて居りますが、伜又吉の非業の死を、隣りの千本家のせゐにして居るらしく、なか/\に含蓄(がんちく)の深いことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實は折入つてのお願ひがございまして」人品骨柄賤(いや)しくないのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あるいは部落(ゾオン)にたぐまる吸殻(メゴ)屋の情婦にでもなりかねぬ末たのもしい面相骨柄(こつがら)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この人品骨柄卑しからぬという見処(みどころ)は...
夢野久作 「鼻の表現」
...どこか骨柄(こつがら)の秀(ひい)でたところが見えたからである...
吉川英治 「三国志」
...骨柄も逞しい...
吉川英治 「私本太平記」
...ちかごろ稀れに見る人品骨柄(じんぴんこつがら)」これを...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――その骨柄や眼(まな)ざしが...
吉川英治 「源頼朝」
...五――よい骨柄(こつがら)の若者...
吉川英治 「源頼朝」
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