...人品骨柄を見たって知れる――その頃は台湾の属官だったが...
泉鏡花 「婦系図」
...やはりこの人品骨柄のよい覆面の侍のお伴(とも)をして来た草履取(ぞうりとり)の類(たぐい)であろうと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは身体骨柄(しんたいこつがら)痩(や)せてこそいるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...もはやこの男の人品骨柄から...
中里介山 「大菩薩峠」
...不思議に高貴な人品骨柄です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議に高貴な人品骨柄です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何としても主殺しなどをしそうもない骨柄(こつがら)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...島樣はあの通りの美男、三宅樣御息女が見染めたとやら見染められたとやら、さぞ持參金澤山の不縹緻な嫁が來るだらうと申して居りましたところ、その三宅夜御息女お幾樣と仰しやる方は、お浪樣にも優るほどの御きりやうで、世間の取沙汰もそれつきりになつてしまひました」「――」「それから間もなく、お浪樣はお隣りの千本(ちもと)樣に縁附かれましたが、その頃の千本樣は小祿とは申し乍ら、御役附でもあり、人品骨柄、學問も武藝も申分ない方で、立身出世は見物(みもの)であらうと申して居りましたところ、何時の間にやらお心持が變になり、今ではもう誰知らぬ者もない――お氣の毒なことで――」酒屋の亭主藤七は氣の毒さうには言つて居りますが、伜又吉の非業の死を、隣りの千本家のせゐにして居るらしく、なか/\に含蓄(がんちく)の深いことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十七八としか見えぬ発育不良の骨柄...
久生十蘭 「魔都」
...顔を隠していた女の人品骨柄が...
牧逸馬 「土から手が」
...骨柄(こつがら)たくましく面の色赤く...
柳田国男 「山の人生」
...骨柄逞ましき武士なること...
夢野久作 「斬られたさに」
...三十がらみの苦みばしった骨柄であった...
吉川英治 「魚紋」
...いつしかお立派な骨柄になられた……」じっと...
吉川英治 「剣の四君子」
...さすがに名ある武者の骨柄も見ゆる...
吉川英治 「三国志」
...骨柄(こつがら)も失礼ながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...大慾大罪の塔(とう)を積んでも同じ一生――」骨柄といい弁舌といい...
吉川英治 「親鸞」
...その人品骨柄に目をつけるとかいうことをしないで...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
便利!手書き漢字入力検索