...やがて骨ばった指で...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...マユの太い骨ばった浅黒い顔で...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...やせおとろえて骨ばった顔...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...畳のうえにぴたりと骨ばった背(せなか)を延ばした...
徳田秋声 「黴」
...ほんのちょっとだよ」私は妻の骨ばった...
外村繁 「夢幻泡影」
...全体に骨ばった感じがし...
中村地平 「南方郵信」
...骨ばった木ぶりが嫌いであったらしい...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...その下に骨ばった火山系の山彙が変化の多い形貌で展開し...
野上豊一郎 「エトナ」
...このでっぷりした図体とはおよそ似つかわしからぬ干からびて骨ばった顔が見え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...削竹(そぎたけ)のようにトゲトゲと骨ばった顔をうつむけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...骨ばった手でこちらの手を握って...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...でっぷりと小肥りの身体と、骨ばった痩躯も、対蹠的だ...
火野葦平 「花と龍」
...小暗い部屋の隅でうつぶしたその骨ばった肩が慄え...
山川方夫 「歪んだ窓」
...何者かの骨ばった拳(こぶし)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...骨ばった母のからだに哀れっぽい宥(いたわ)りをもって...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...その痩身と骨ばった白皙(はくせき)な顔とを...
吉川英治 「八寒道中」
...骨ばった体を反(そ)らして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いつの間にか志賀健吉の骨ばった腕が...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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