...父のあの骨ばった手をもう一度自分の肩に感じてみたい...
有島武郎 「星座」
...前さがりの庭に立ちそぼつ骨ばった楡(にれ)ととねりこ...
有島武郎 「フランセスの顔」
...例の病人のような骨ばった顔をこっちへ近づけてきた...
海野十三 「蠅男」
...畳のうえにぴたりと骨ばった背(せなか)を延ばした...
徳田秋声 「黴」
...」老婆は骨ばった手で目を掩うた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...ほんのちょっとだよ」私は妻の骨ばった...
外村繁 「夢幻泡影」
......
中野鈴子 「小林多喜二のお母さん」
...その下に骨ばった火山系の山彙が変化の多い形貌で展開し...
野上豊一郎 「エトナ」
...骨ばった手でこちらの手を握って...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...そうだよ」と言って骨ばった塚原の手が元木の肩をおさえた...
本庄陸男 「白い壁」
...「私達はこれから仇うちをされるんだ」二人は老いて骨ばった手をにぎってこんな事を思った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...年は三十一か二であろう、着ながしに無腰という身なりも、痩せて骨ばった、色の黒い顔に険のある眼つきなども、侍というよりまるで渡世人という感じにしかみえない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...年は四十六歳なのだが、五十以上にも老けてみえる、色の黒い、骨ばった、ごつごつした躯つきで、癇(かん)の強そうな顔をしていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...何者かの骨ばった拳(こぶし)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...骨ばった老人の四肢(し)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...骨ばった体を反(そ)らして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いつの間にか志賀健吉の骨ばった腕が...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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