...夏草の香に埋もれた驛内も常になく艶(なま)めいてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...驛員等は何か話合ふて居たらしく...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...上野驛を發したるは...
大町桂月 「碓氷峠」
...中山道の一名驛、新道出來て衰へ、汽車出來て更に衰へしも、一たび西洋人の避暑地となりてより、一旦すたれし輕井澤もやゝ生氣を帶びたり...
大町桂月 「碓氷峠」
...支那めきたる驛名もあり...
大町桂月 「三里塚の櫻」
...しかれども巻中驛(えき)澤(たく)の字多し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...同書那珂郡の條下に曰く「平津驛家...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...ゆつくり日本見物を一人でして行かうと思つて居ます』仙臺驛から電車で鹽釜驛に着く...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...再び澁谷驛でわかれるまでH君はあまり口をきかなかつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...驛前の露店にてわかさぎ佃煮を買ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...驛の外側へ出てみた孝次郎は旅館でもあれば足をのばしたかつた...
林芙美子 「雨」
...驛の三等待合室にひしめきあつてゐる家なしの人達の不運さを誰がつぐなつてやるのだらうか……...
林芙美子 「雨」
...優さしそうな女の驛員が...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
......
三好十郎 「捨吉」
...だから?」いつの間にか三人は驛の構外に出ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...置鹽氏の家は驛の東方にあつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...秩父影森驛から汽車に乘つて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...大悟法君からの第一便は名古屋驛から來たがそれからぴつたり止つたまゝで何の音沙汰も無い...
若山牧水 「樹木とその葉」
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