...驚破(すわ)と云う間もなく...
芥川龍之介 「邪宗門」
...これを見た大手先(おおてさき)の大小名の家来(けらい)は、驚破(すわ)、殿中に椿事(ちんじ)があったと云うので、立ち騒ぐ事が一通りでない...
芥川龍之介 「忠義」
...恐らく驚破(すわ)といって跳ね起きて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...雷鳴に、殆(ほとん)ど聾(し)いなんとした人々の耳に、驚破(すわ)や、天地一つの声...
泉鏡花 「霰ふる」
...前には八蔵驚破(すわ)といわばと...
泉鏡花 「活人形」
...驚破(すわ)やと起(た)って行き見れば...
泉鏡花 「活人形」
...驚破(すは)と駈(かけ)つけた兵員達(へいゐんたち)は...
泉鏡太郎 「十六夜」
...」――驚破(すわ)泳ぐ...
泉鏡花 「浮舟」
...驚破(すわ)といえば躍越えて遁げるつもりの植木屋の竹垣について...
泉鏡花 「薄紅梅」
...驚破(すわ)といはば飛蒐(とびかか)らむず...
泉鏡花 「海城発電」
...驚破(すわ)また火事よと駆けつけ『何だ中村屋か...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ただ驚破(すわ)といえば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...驚破(すは)こそ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...実感的に何等驚破される非常時現象が眼の前に展開されている訳ではない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...憫然(びんぜん)なる主人の夢を驚破(きょうは)するのを天職のごとく心得ている連中だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...驚破(すわ)、このへんでいよいよ仏独戦争が始まったのに違いない...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...驚破(すわ)こそと思う拍子に...
二葉亭四迷 「平凡」
...部屋の前を通越(とおりこ)して台所へ行くか、それとも万一(ひょっと)障子が開(あ)くかと、成行(なりゆき)を待つ間(ま)の一分(ぷん)に心の臓を縮めていると、驚破(すわ)、障子がガタガタと……開(あ)きかけて、グッと支(つか)えたのを其儘にして、雪江さんが隙間から覗込みながら、「勉強?」と一寸(ちょっと)首を傾げた...
二葉亭四迷 「平凡」
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