...驚懼(きょうく)の中にも...
中島敦 「山月記」
...驚懼の中にも、彼は咄嗟に思ひあたつて、叫んだ...
中島敦 「山月記」
...延々とせせらぐ――そう灰色の森――そばの湿地ここでは蛙と蜥蜴が野生していて――そう陰欝な湖沼には食屍鬼が潜んでいる――そう不浄きわまる各地――そのそれぞれ陰り翳る隅では――旅する者は驚懼とともに包み隠されていた過去の記憶に相見(あいまみ)える――屍衣まとう姿形が急に出(いで)ては息を吐き旅する者のそばを通り過ぎてゆく――もう久しい友たちさえ白の衣苦しみつつ土に――天に帰ったはずなのに...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...驚懼の餘り地の幾分を占め用ふる償ひに人を牲に供へたと...
南方熊楠 「人柱の話」
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