...されどその時戴くものは大なる帽にあらず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...下にある者はかならず上の者を戴くことを嫌うてこれに反抗し始める...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...青木さんはもう自分がこれなりでこゝに置いて戴くものと極めてお出でになるやうで...
鈴木三重吉 「桑の実」
...敢(あえ)て申上げることを許して戴くならば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それまでにもセルギウスは聖餐を戴く度に慰安を得て心が清くなる様に思つたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...第二の門内に這入ると地盤が一段高くしてあって第一と同じ形式の唯(た)だ少しく狭い平地は直様(すぐさま)霊廟を戴く更に高い第三の乃(すなわ)ち最後の区劃に接しているのである...
永井荷風 「霊廟」
...御殿では畏れ多いから俯向いて御飯を戴くのだと...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...普通に祖母と私だけで御前様と一緒に夕飯を戴く時などは...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...一度聽かして戴く約束をしながら...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...そのまま押し戴くように...
野村胡堂 「百唇の譜」
...観如上人が浄海の願文を受け取る間に、松王、盃を戴く...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...はっきり言えば……」「殿下にお約束を果たして戴くためでございます」カラハミが堂々たる気品と優雅を携(たずさ)えお辞儀した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ローマ帝国は二分して東西各一君を戴く...
南方熊楠 「十二支考」
...序ながら無駄をいはせて戴くと...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...それへ塩をつけて戴くとどんなに美味(おいしゅ)うございましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...もはや酒の刺撃力が利かなくなりましたから甚(はなは)だ失礼ですけれども少々御免を蒙(こうむ)ります」主人「何をするのだ」大原「御令妹の前で甚だ相済(あいす)まんけれども折角の御馳走を戴くために今袴(はかま)を脱(ぬ)いで帯を弛(ゆる)める...
村井弦斎 「食道楽」
...老公を戴く水戸の勢力とが一つになることは...
山本周五郎 「新潮記」
...駄賃はどちらで戴くんですえ?」「半瓦の家でもらえ」小次郎はいい捨てて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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