...これから数分後に起った異様な事件を正確に理解して戴くために...
大阪圭吉 「白妖」
...此の上方の、二つに裂けたる巖の山は、姫小松を戴く...
大町桂月 「十和田湖」
...これからお湯にやらせて戴くおくみは...
鈴木三重吉 「桑の実」
...阿波の国半分だけ戴く事にしませう...
薄田泣菫 「茶話」
...頭に王冠を戴くこと...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...幸子さんの御返事を戴くと直ぐ電話で打ち合せたのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日本魂の二合罎(マヽ)を戴く...
種田山頭火 「其中日記」
...そこに取出された蒔繪の硯箱を押戴くやうにした...
田山花袋 「道綱の母」
...又頭上にアテーネー兜戴く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...平次は押し戴くように懐中へ入れます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...詩の稿料六円戴く...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...或は柴を戴く大原女...
牧野信一 「極夜の記」
...なお蛇王の質を失わで冠を戴くとされた...
南方熊楠 「十二支考」
...若し何か政子さんが思い違いしていた事が分ってひどくお小言でも戴くと...
宮本百合子 「いとこ同志」
...励したりして戴くことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もはや酒の刺撃力が利かなくなりましたから甚(はなは)だ失礼ですけれども少々御免を蒙(こうむ)ります」主人「何をするのだ」大原「御令妹の前で甚だ相済(あいす)まんけれども折角の御馳走を戴くために今袴(はかま)を脱(ぬ)いで帯を弛(ゆる)める...
村井弦斎 「食道楽」
...長羅を戴く奴国の乙女たちは...
横光利一 「日輪」
...「ご酒(しゅ)ばかりは戴くわけにはまいりません...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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