...彼女の表情が驚怖に包まれた...
...彼はその場面から目をそらすことができず、驚怖に打ち震えた...
...彼が語る心霊現象の話には、驚怖する人もいる...
...そのニュースを見て、全く知らない人たちでも驚怖するはずだ...
...映画のラストシーンでは、驚怖のシーンが待ち受けていた...
...最早死の沈黙に鎖されて、死の寂しさをあたりへ漲(みなぎ)らしている、を被った、不動の白い形から、驚怖のために、(まぶた)のひろがった我目を引き離すことが出来ない...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...人々齡(よはひ)四十の上を一つ二つ踰(こ)えたる貴人の驚怖のあまりに氣を喪(うしな)はんとしたるを助け出だしき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...天色(てんしよく)倏急(にはか)に変(かは)り黒雲(くろくも)空(そら)に覆(おほ)ひければ(是雪中の常也)夫(をつと)空(そら)を見て大に驚怖(おどろき)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...驚怖せる幼き者は泣き出し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...驚怖の念に四肢震ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...驚怖にうたれ一人も之をまともに眺め得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其威容に驚怖して三度城の周圍を逃れ走る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この尊敬を変じて賛美とならしむる驚怖の感動など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一目見て驚怖退散する程の威力を備えている...
中島敦 「南島譚」
...驚怖(きやうふ)の餘(あま)り物陰(ものかげ)に凝然(ぢつ)と潜伏(せんぷく)して居(ゐ)た鷄(とり)は次(つぎ)の朝(あさ)漸(やうや)く他(た)の鷄(とり)の群(むれ)に交(まじ)つて歩(ある)いたけれど幾(いく)らかまだ跛足(びつこ)曳(ひ)いて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...私は妻に残酷な驚怖(きょうふ)を与える事を好みません...
夏目漱石 「こころ」
...この一種形容できない白昼の驚怖感が...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...胆(おそ)れ驚怖し馳奔走し...
南方熊楠 「十二支考」
...支那で馬に因(ちな)んで驚駭(きょうがい)と書き『大毘盧遮那加持経(だいびるしゃなかじきょう)』に馬心は一切処に驚怖思念すとあるなど驚き他獣の比にあらざるに由る...
南方熊楠 「十二支考」
...鳥類は飛び廻って驚怖の叫びを発した...
武者金吉 「地震なまず」
...驚怖による幻覚と考えられた...
武者金吉 「地震なまず」
...水夫が驚怖して報告したから...
武者金吉 「地震なまず」
...疆(さかい)を侵した外寇の海嘯(つなみ)に、土地も人民も溺れた、あの驚怖時代に、どんなにか不本意には思っても、誰彼が一番大事な物をあそこここに隠したのです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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