...機微を読む:微妙なニュアンスを察すること...
...機微を逃す:微妙なニュアンスを見逃すこと...
...機微を感じる:微妙なニュアンスを感じること...
...機微を把握する:微妙なニュアンスを正しく理解すること...
...機微をつかむ:微妙なニュアンスを掴み取ること...
...また国際上の機微に渉(わた)るが故に世間に発表出来ないと三山はいっていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...いづれその道の名人達人にのみ解し得る機微の事情もあつたのでございませう...
太宰治 「右大臣実朝」
...ある人間の一群の内部生活の機微なる交錯が平凡な小説などより数等深刻にしかも巧妙な脚色をもって描かれているものが決して少なくないのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...それらを煎(せん)じつめた機微なある物が遺伝しているので...
寺田寅彦 「自画像」
...あるいは手足の機微な位置によって複雑な感情を暗示するものもある...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...そんな性の機微には...
外村繁 「澪標」
...人情の機微の中にトリックが生れ出なければならない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...「人心の機微に觸れてゐますなあ...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...機微にふれたその歴史への角度を浮き上らされているのである...
宮本百合子 「現代の心をこめて」
...小説をかかなくなった心的機微を感じましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一本の道の上を一つの曲り角からこっち迄そのまま辿って来るのではなくて、ぐるりとのダイナミックないきさつで質の変ったものとなるのだという、その機微は、何と文芸評論にとって、大切な精髄的なものでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこいらに機微があるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういうところなかなかの機微ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その年ごろの癖でずいぶん機微に触れることも少なからず出た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...魏呉両国間の機微(きび)をさぐらせていたが...
吉川英治 「三国志」
...時局の機微も中央へ出てみなければ分らぬし...
吉川英治 「私本太平記」
...眼(ま)のあたり信長から身をもって教えられた戦(いくさ)というものの機微...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀の行動と彼に蒐(あつ)まった世の衆目の機微(きび)な現われとを...
吉川英治 「新書太閤記」
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