...機微を読む:微妙なニュアンスを察すること...
...機微を逃す:微妙なニュアンスを見逃すこと...
...機微を感じる:微妙なニュアンスを感じること...
...機微を把握する:微妙なニュアンスを正しく理解すること...
...機微をつかむ:微妙なニュアンスを掴み取ること...
...僕にだってそれくらいの機微は...
太宰治 「パンドラの匣」
...こういう画題をさし絵でなくするのはむつかしいものであろうとは思うがなんとかそこに機微なある物が一つあるであろうとは思う...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...瞬時の間に現われて消えるような機微の現象を発見することは不可能である...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...しかしそのような女性の機微を私は知る由もない...
外村繁 「澪標」
...然れども時として能く人情の機微を穿(うが)つ事あたかも浮世絵の写真に優(まさ)る事あるに似たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その機微に存することを...
中里介山 「大菩薩峠」
...烱眼(けいがん)よく人世必要の機微をとらえ...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...人情の機微を察することかくの如くあったならば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...おのずからこの感情の本質的な機微にふれているのではなかろうか...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...さまざまな感情の機微がこの友を厭うたりして...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...小間物屋にこの態(てい)の男を坐らせておく商法の機微(きび)は...
吉川英治 「江戸三国志」
...この民心の機微すら掴み得ないやうな政治家は...
吉川英治 「折々の記」
...這般(しゃはん)の機微(きび)と大勢を早くも観破(かんぱ)したからである...
吉川英治 「黒田如水」
...その機微な心理のあいだに...
吉川英治 「三国志」
...そのへんの機微はたれにも臆測の域を出られぬものというしかない...
吉川英治 「私本太平記」
...生涯の運を賭けた機微なわかれめといってよい...
吉川英治 「私本太平記」
...その機微(きび)を刎(は)ね返して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「間合」というのは、かかり、呼吸、力学的な機微、勘と動作、あらゆるものを一擲(いってき)の瞬間に最も効果的にあつめようとするその電撃の間を計ることである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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