...機微を読む:微妙なニュアンスを察すること...
...機微を逃す:微妙なニュアンスを見逃すこと...
...機微を感じる:微妙なニュアンスを感じること...
...機微を把握する:微妙なニュアンスを正しく理解すること...
...機微をつかむ:微妙なニュアンスを掴み取ること...
...心の機微によく通じていたので...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...その辺の機微は武骨の私どもにはわかりませぬ...
太宰治 「右大臣実朝」
...それがいずれも極めて機微なものであるだけにまだ極度まで完全に確定されたとは云われないかもしれない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...あるいは彼自身にも判断し難い機微な問題であろう...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...物を言わない獣類と人間との間に起こりうる情緒の反応の機微なのに再び驚かされた...
寺田寅彦 「子猫」
...表面上は機微な客観的真実の認識と描写があるようでも...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...あるいは手足の機微な位置によって複雑な感情を暗示するものもある...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...自分の好いている人の悪口などは殊更(ことさら)云って見る事もあるからね」「そんな愚(ぐ)な奴がどこの国にいるものか」と主人は斯様(かよう)な人情の機微に立ち入った事を云われても頓(とん)と感じがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...顎十郎がいろいろと人の知らぬ不思議な浮世の機微に通暁しているのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おのずからこの感情の本質的な機微にふれているのではなかろうか...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...全く根本的なものにふれ又機微にふれている大切なことであるのをわかるばかりでなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少なくとも面白くて機微な姿に見えそうな諸説を考え出すことに用いたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれど良人と妻だけの機微な心のかよいはわかって貰えないであろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...大いに機微を見ていないといけない...
吉川英治 「三国志」
...生涯の運を賭けた機微なわかれめといってよい...
吉川英治 「私本太平記」
...誰かよくこの機微(きび)を感知し得よう...
吉川英治 「新書太閤記」
...善悪あらゆる機微のものも美味声色を仮りて入り交じっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...常に天下の機微をみている老人のことば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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