...直情径行の驕児としての入道相国を見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...此種の驕慢と虚飾と絶望とは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺は特に驕慢にして天才を衒ふ者の敵である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...思想驕慢の都、その宿命に驅らるる上(うへ)を、眼にはみえねども儼然(げんぜん)として、悲よりも高く、悦よりも高く、生生(せいせい)として思想は領す...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...将軍家の御驕奢はつのるばかり...
太宰治 「右大臣実朝」
...何者の驕慢ぞ――この深夜一切倦怠の時薄明のわだつみの泡のやうに数夥しい侏儒のやからおのがじゝ濃藍色の影に拠り乱舞して湧き出でゝ竜眼肉の核(たね)めいたつぶら眼(まなこ)をむき出だし...
富永太郎 「深夜の道士」
...という驕(おご)れる態度を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の声はむしろ驕(おご)っていた...
夏目漱石 「行人」
...驕慢(きょうまん)で才子肌で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...獅子の猛なるとは 春短し何に不滅の命ぞと力ある乳を手に探らせぬ であり 我を問ふや自ら驕る名を誇る二十四時を人をし恋ふる であり かざしたる牡丹火となり海燃えぬ思ひ乱るゝ人の子の夢 である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼はこの場合におけるより外に人に向つて驕るべき場合を持たざるなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...各所の穢多ども新たに平民に編入せられたるに驕気を生じ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...装備を誇る驕慢な大軍は...
吉川英治 「三国志」
...曹操の驕慢独歩な宮門の出入ぶりをながめるにつけ...
吉川英治 「三国志」
...しかも驕慢(きょうまん)でなく...
吉川英治 「三国志」
...はや大御所も昔日(せきじつ)の大御所ではない」こう観る直義方(ただよしがた)の驕慢は日につのッて...
吉川英治 「私本太平記」
...驕(おご)り面(づら)の羽柴勢に...
吉川英治 「新書太閤記」
...背後(うしろ)には知事がひかえている驕(おご)り心も手伝って...
吉川英治 「新・水滸伝」
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