...「人間」の自覺を根柢とせざる「天才」の意識は人を無意味なる驕慢と虚飾と絶望とに驅り易い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...私が驕(おご)る...
泉鏡花 「歌行燈」
...驕慢の圓葢(まるやね)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...驕樂の時のすさびに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...今何故の降臨か?アートレ,デース暴れ狂ふ其驕慢の照覽か?彼其不法を償ひて程なく命を失はむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今まで驕(おご)っていた猿どもが...
中里介山 「大菩薩峠」
...驕慢な眼ざしで甲斐守の眼を見かえし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...巴里絶頂の驕奢を...
森鴎外 「舞姫」
...勝って驕(おご)らないのは美徳かもしれないが...
山本周五郎 「雨あがる」
...何物でも異(かは)つた物は見逃すまいとする良人(をつと)から「自動車を驕(おご)るから」などと誘(そゝの)かされて下宿を出た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...謙信に代って驕慢(きょうまん)の罪を詫(わ)びてまいれ...
吉川英治 「上杉謙信」
...敵を驕(おご)らせて味方は潰走(かいそう)して見せる...
吉川英治 「三国志」
...一個の驕児高時を...
吉川英治 「私本太平記」
...自身の武勲に驕(おご)ったろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...晏如(あんじょ)と驕(おご)っているなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...あのお方一個が狡(ずる)くて驕慢(きょうまん)なわけでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...この階級の驕奢淫蕩は...
吉川英治 「平の将門」
...まるでその正反対なものを爛漫と驕(おご)りはじめて...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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