...驕(おご)って行かざる紫か何かが...
芥川龍之介 「上海游記」
...葉子は驕慢(きょうまん)な女王のように...
有島武郎 「或る女」
...驕(おご)らせてやれ――女(をんな)の口(くち)で赤帽君(あかばうくん)に...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...」「驕(おご)る平家ね...
泉鏡花 「薄紅梅」
...而能尚ヒ二節倹ヲ一抑エ二驕惰ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「お前方のこの世の中にはね」と、精霊は答えた、「俺(わし)達を知っているような顔をしながら、情欲、驕慢、悪意、憎悪、嫉妬、頑迷、我利の行いを俺達の名でやっている者があるんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
... 190不法の募る驕傲のアートレ,デース殺さんか?或(ある)は悲憤の情抑へ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何者の驕慢ぞ――この深夜一切倦怠の時薄明のわだつみの泡のやうに数夥しい侏儒のやからおのがじゝ濃藍色の影に拠り乱舞して湧き出でゝ竜眼肉の核(たね)めいたつぶら眼(まなこ)をむき出だし...
富永太郎 「深夜の道士」
...内閣は常に軽佻驕傲にして責任を顧みず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これでさすがの驕慢児も往生だと世間は見ていたが...
中里介山 「生前身後の事」
...アイロニイという一つの知的性質はギリシア人のいわゆるヒュブリス(驕(おご)り)に対応する...
三木清 「人生論ノート」
...聊さか驕慢の気なく云々』と書してあり...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...各所の穢多ども新たに平民に編入せられたるに驕気を生じ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...曹操の驕慢独歩な宮門の出入ぶりをながめるにつけ...
吉川英治 「三国志」
...俺が瀘水(ろすい)でやった布陣をそのまま真似していやがるな」野性は驕(おご)るに早い...
吉川英治 「三国志」
...驕慢な瘋癲(ふうてん)の君が...
吉川英治 「私本太平記」
...ひとえに宮の驕(おご)りをこらす聖衷(せいちゅう)に存するを...
吉川英治 「私本太平記」
...自己の驕慢(きょうまん)に気づいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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