...壮士惨として驕らざる北満洲の天地を描き出せる也...
石川啄木 「閑天地」
...驕慢の圓葢(まるやね)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...また「驕慢」に音(おと)づれしなが獲物をと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...自然が必要に逼られたからの小さな驕りに過ぎないのです...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...私は無智驕慢の無頼漢...
太宰治 「東京八景」
...驕慢(きょうまん)な貴婦人の気持を...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...いわんや武備なるものはこれを驕奢品として考うればもっとも不廉高直(こうち)なる代物なるにおいてをや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...大隈伯の屡々失敗して飽くまで其の自信を枉げざるは猶ほ献身的宗教家の如し故に伊藤侯は得意の日に驕色あり大隈伯は得失を以て喜憂せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そればかりでなく、彼はまた曲線的なるゴチック式の建築が能(よ)くかの民族の性質を伝(つたえ)るように、この方形的なる霊廟の構造と濃厚なる彩色とは甚だよく東洋固有の寂しく、驕慢に、隔離した貴族思想を説明してくれる事を喜んだ...
永井荷風 「霊廟」
...以前から自分の心が驕(おご)っていたのだろうかしらん...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...心の驕りだったということを...
正岡容 「小説 圓朝」
...は単なる驕慢というようなものとすこし違っていたのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...驕子(きょうし)良三は往々五十四万石の細川家から...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そして何處か驕慢な...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...兵は驕(おご)り...
吉川英治 「三国志」
...「オヤ、向うからやって来るのは、蛙(かえる)かね?河鹿(かじか)かね?」自体、こうまでの風潮とすれば、武士の驕慢は、公卿にも一半の罪があったといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...驕慢(きょうまん)のふうもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝ちに驕(おご)って遠く陣を張れるは...
吉川英治 「新書太閤記」
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