...もう何の躊躇もなく驀進(ばくしん)すべき準備が整ったのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...敵の生命のとどめをさす俺達は輝かしい光明の彼岸迄レールを架ける俺達は機関車になって驀進する俺達は一人一人が柱になり桁になり各々の材料になり鉄筋建築の国家を創り上げて行く暴風雨も火焔もつなみも俺達を破壊する事は出来ない俺達は輝かしい主義者だ 俺達は何より固い鉄鋼だ...
今村恒夫 「鋼鉄」
...そのまま速力をゆるめないで驀進(ばくしん)した...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...こっちへ驀進して来ます...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...驀進(ばくしん)する――「もっと速力を出せ...
海野十三 「地中魔」
...いなか道でも自動車のいつ驀進(ばくしん)して来るかわからぬところではなか/\油断がならぬ...
高浜虚子 「丸の内」
...而して以(もっ)て社会改造の聖戦に驀進せよ...
高見順 「いやな感じ」
...病勢はまるで汽罐車(きかんしや)のやうに驀進(ばくしん)して来た...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私の脳裏のミケランジェロはその行蔵の表裏矛盾にみちしかも底の底ではただ一本道を驀進(ばくしん)するタンクのような人間であった...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...大へんな勢ひで盲目(めくら)滅法に驀進(ばくしん)して来る...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...一時間七十マイルという狂速力で驀進しているとき...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...直方からは汽車で緑平居へ驀進した...
種田山頭火 「行乞記」
...驀進(まっしぐら)に――但し...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが了(をは)ると再び百軒一萬兩の大願へ驀進(ばくしん)したのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああ如何に固い冬の氷を突き破つて驀進することよ...
萩原朔太郎 「宿命」
...張飛の戦法はほとんど暴力一方の驀進(ばくしん)だった...
吉川英治 「三国志」
...驀進(ばくしん)をみせていた新田勢は...
吉川英治 「私本太平記」
...摂津へ向けて驀進(ばくしん)して来るあいだにも...
吉川英治 「新書太閤記」
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