...風を截(き)って驀進(ばくしん)する一台の幌自動車があった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...機関車が四つも接(つな)がって驀進してゆきます...
海野十三 「崩れる鬼影」
...鋼鉄艦のごとく驀進(ばくしん)してきたが...
海野十三 「地球要塞」
...異様な列車の驀進は...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...病勢はまるで汽罐車(きかんしや)のやうに驀進(ばくしん)して来た...
高村光太郎 「智恵子抄」
...それがおそろしい勢で驀進し...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...狂速力で確実に死の方へ驀進しているということを夢にも知らずに...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...大通りを驀進していく自動車とそのうえの「ヴェルサイユの王子」――マドリッドの人はいまだにこの南国的な town's talk を熱愛している...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかしあの苦行がなければあの社会への驀進(ばくしん)はなかつたのである...
田山録弥 「静かな日」
...彼はそこを去り馬車を駆って街々を驀進し...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...位地を賭して驀進するに在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然れどもその説く所の人生驀進(ばくしん)の意気余りに豪壮に過ぐるを以てわれは忽ちこれを捨てて顧みざりき...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...ああ如何に固い冬の氷を突き破つて驀進することよ...
萩原朔太郎 「宿命」
...川上は万難を排してその事業に驀進(ばくしん)した...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...神意を体して驀進する!……ロシアよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もう夕暮前には大陸特急に乗って目的地へ驀進(ばくしん)していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...もう眼のまえに敵軍を見ているような迅(はや)さで驀進(ばくしん)し出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...驀進(ばくしん)して来る利家以下の一隊へ...
吉川英治 「新書太閤記」
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