...かの竹藪の崖に臨んだ駿河台の下宿であつた...
石川啄木 「病院の窓」
...然れども文化(ぶんか)初年長崎赴任の後駿河台(するがだい)に移り住みし頃より再び文壇に接近し『南畝帖千紫万紅(なんぼちょうせんしばんこう)』『南畝莠言(ゆうげん)』等の出板(しゅっぱん)を見るに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...中にも駿河町(するがちょう)という所に描(か)いてある越後屋(えちごや)の暖簾(のれん)と富士山とが...
夏目漱石 「道草」
...真偽のほどはともかく駿河(するが)大納言さま忘れ形見と名のり...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「…………」生月駿三は...
野村胡堂 「古城の真昼」
...一その頃錢形平次は、兇賊木枯(こがらし)の傳次を追つて、東海道を駿府へ、名古屋へ、京へと、揉みに揉んで馳せ上つて一と月近くも留守...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...駿河台のチャップハウスで食事して座へ帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...駿州側にはきわどい雪庇が張り出ていた...
松濤明 「春の遠山入り」
...是は良子刀自所蔵の駿藩留守居より辨官に呈した文書に徴して知るべきである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もとより江戸と駿府とに分けて進上するという初めからのしくみではなかったので...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...駿河庵原(いはら)郡岫崎(くきざき)岡は今の薩陲(さった)峠のことで古くは『日本紀略』の天慶三年の記事にも見えている...
柳田國男 「地名の研究」
...『駿河国新風土記(するがのくにしんふどき)』巻二十には...
柳田国男 「山の人生」
...私は駿河台下に刀法道場をもつ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...駿府にはわざと泊らず...
夢野久作 「斬られたさに」
...駿相二氏の下策、賤陋(せんろう)の心事、たれか憎まざるものやある...
吉川英治 「上杉謙信」
...太閤が、兵をもって、家康を強(し)いるなら、家康も、三(さん)、遠(えん)、駿(すん)、信(しん)四州の兵をもって、動くまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...駿河(するが)の今川家は...
吉川英治 「茶漬三略」
...駿河台(するがだい)から蜿蜒(えんえん)と下町へのびた火は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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