...彼等は千里の駿足を以て...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...馬の跫音がして二人の女郎(むすめ)が駿馬に乗って駈けてきた...
田中貢太郎 「西湖主」
...其軍將を丈高き黒き駿足乘せ來る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...よし一人は免るとも彼らの駿馬兩將をもろとも乘せて陣中に驅け歸ることなかるべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...兄弟打連れて駿州(すんしゅう)竜華寺(りゅうげじ)に樗牛の墓を弔うたりした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...然れども文化(ぶんか)初年長崎赴任の後駿河台(するがだい)に移り住みし頃より再び文壇に接近し『南畝帖千紫万紅(なんぼちょうせんしばんこう)』『南畝莠言(ゆうげん)』等の出板(しゅっぱん)を見るに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...駿河国庵原郡と書いた方へ出れば左を斬られる...
中里介山 「大菩薩峠」
...駿府から持って来た藤太の煙草入を貸して貰おうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あとは駿府の出店の方へ參つて居ります」支配人の七兵衞でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...要は甲斐でみるより駿河一番...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...其他の人々中吉田快庵「法眼、奥御医師、御役料二十人扶持、両国若松町、」千田玄知「表御医師、後寄合、二百俵、駿河台、」此二者は武鑑に見えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ウンマンコッコ 薩摩チンチノコマ 駿河駿東(すんとう)郡ベコノツノツキ 羽後秋田郡などです...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...駿河台下(するがだいした)にあるというお屋敷へ帰り...
山本周五郎 「さぶ」
...駿河のくにへはいったのは十月はじめのよく晴れた日で...
山本周五郎 「新潮記」
...曹操は、駿馬にまたがり、錦袍金冠(きんぽうきんかん)のまばゆき姿を、すこし左右にうごかして、「やよ、西涼の兵ども、予を見て、珍しと思うか...
吉川英治 「三国志」
...「駿府(すんぷ)のお館様(やかたさま)よりお使いにござります」「そうか」聞きすてて...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほんとに汝の駿足(しゅんそく)を労すことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...恋人の棲(す)む駿河台の墨屋敷(すみやしき)や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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