...その駿河台の、ややお茶(ちゃ)の水(みず)寄(よ)りの一角に、「戸波(となみ)研究所」と青銅製の門標(もんひょう)のかかった大きな建物があった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...神田駿河台(するがだい)の清国留学生会館に用事があって出かけて行くと...
太宰治 「惜別」
...寛永七年六月には江戸に大きな地震があり、同十年一月には、江戸をはじめ、相模、駿河、伊豆に大地震があったが、わけて小田原は城が破損して、町は一里の間一軒の家もないように潰れてしまった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...アイナイアース乘せて來し二頭の駿馬...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 125其二子ともに駿足の馬を驅りつゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼(かれ)は其日(そのひ)役所(やくしよ)の歸(かへ)り掛(が)けに駿河臺下(するがだいした)迄(まで)來(き)て...
夏目漱石 「門」
...――それじゃ聴いてやらなきゃア駿河台(するがだい)の殿様に済まないだろう...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...その真正面には天下の富士が空高く聳えて駿河湾に君臨してゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山本二医官及木村駿卿同賦」の七律一首等がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丁巳六月に駿府加番の命を受けたのは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駿河台(するがだい)の大成学舎などが...
山本笑月 「明治世相百話」
...駿河大納言殿の先例も近いこと...
夢野久作 「名君忠之」
...長尾遠江守――中条越前守――柿崎和泉守――甘糟(あまかす)近江守――宇佐美駿河守――和田喜兵衛――石川備後(びんご)――村上左衛門尉義清――毛利上総介(かずさのすけ)――鬼小島弥太郎――阿部掃部(かもん)――直江大和守――鮎川摂津守(せっつのかみ)――高梨政頼――新発田(しばた)尾張守...
吉川英治 「上杉謙信」
...宇佐美駿河守の家臣梅津宗三というものがついに...
吉川英治 「上杉謙信」
...さながら火焔のような尾を振り流した赤毛の駿馬(しゅんめ)が...
吉川英治 「三国志」
...駿河台まで辿(たど)ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「汝(てめ)ッ方(ち)のような、青侍に、カスを喰って泣き寝入りをするような闘鶏師(とりし)たあ、闘鶏師がちがう」「江戸にだけでも二、三百、駿府(すんぷ)、甲府、上州と、仲間の眼だけが集まりゃ、旗本の一軒や二軒、屋台骨を揺り潰(つぶ)すぐれいなことは朝飯前だ」「うぬを片づけてから、武島町の古屋敷も、たたき潰(つぶ)してやらなけれやあ、闘鶏師の面(つら)がたたねえ」「舌でも噛め、後は、火葬にして、こんがり、焼いてやらあ」ばりばりッと、家の中で凄(すさ)まじい音がした...
吉川英治 「松のや露八」
...熊谷二郎直実の権太栗毛は自慢の駿足であるから...
吉川英治 「源頼朝」
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