...蟻と見えた物が少しづつ大きくなつて、やがて王には多くの馬、多くの駱駝、多くの象を弁別する事が出来る様になつた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...第三回にはカルデヤ人が駱駝(らくだ)を奪い少者を殺した...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...駱駝(らくだ)のむれ...
谷譲次 「踊る地平線」
...去年の十二月に妙子が神戸のトーアロードのロン・シン婦人洋服店で拵(こしら)えた駱駝(らくだ)のオーバーコートと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...驢馬の雌に駱駝をかけて見たらどうなるかしら』と来るんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...両肩(りょうかた)の腫瘤(こぶ)で人間の駱駝が出来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「こりゃその駱駝(らくだ)の見世物だ」「駱駝というのは何だろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十頭の駱駝(らくだ)にあらゆる探険用具と大氷袋とをつみ...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...さっきから見えている」と甲野さんは駱駝(らくだ)の毛布(けっと)を頭から被(かむ)ったまま...
夏目漱石 「虞美人草」
...駝鳥(だちょう)の白い毛が鼻の先にふらついて...
夏目漱石 「野分」
...駱駝と共に骸骨となつてしまふ外はないと思ふ...
濱田耕作 「埃及雜記」
...瞼の中に大きい駱駝の繪が浮んだ...
林芙美子 「雨」
...駱駝の背から汪克児(オングル)を突き落して)お! これは大公爵閣下...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...黄駝は肥大、福相の唐人...
夢野久作 「白くれない」
...服装◆服装 外套は焦茶色の本駱駝(ほんらくだ)で...
夢野久作 「暗黒公使」
...胎(たい)を出(い)でて早くも老(お)いし顔する駱駝(らくだ)の子の如(ごと)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...また貨物運搬用の駄獣に、駱駝、騾、驢馬が用ひられるが、駱駝は内蒙古の西部に多く、私達の通過する沿線では一頭も見掛けないのに子供らしい失望を感じた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...駱駝の石像の下まで引返して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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