...いい包(パオ)だ!」「気狂(きちが)いだ」と駝背の五少爺も合点(がてん)して言った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...駱駝は人間の暴力により...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...南人不夢駝、北人不夢象...
竹久夢二 「砂がき」
...駱駝の方は、表と裏と色の違う織り方になっている、厚くて而(しか)も大変軽い地質のもので、表は茶、裏は非常に花やかな赤であったが、当時妙子は、この外套(がいとう)は三百五十円かかった、仕方がないから派手で着られなくなった着物を二三枚処分して払った、と云って、得意そうに姉たちやお春に見せびらかしたものであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「―――こいさん去年の冬ロン・シンで拵(こしら)えた駱駝(らくだ)のオーバーコートな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三月十六日パレスタインで強風が砂塵を立てているに乗じてトルコの駱駝隊(らくだたい)を襲撃し全滅させたという記事もある...
寺田寅彦 「戦争と気象学」
...よく見ると彼は駱駝(らくだ)のマントの下に...
徳田秋声 「縮図」
...紫紺の駱駝(らくだ)のコオトもぐつしよりになつてゐた...
徳田秋声 「のらもの」
...好んで駝鳥(だちょう)の真似(まね)をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...皇帝が駱駝(らくだ)に跨がって逃げる様子等...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...一檐(いちえん)ノ彩錦斜陽ニ映ズルハ駝(たくだ)ノ芍薬(しゃくやく)ヲ売ルナリ...
永井荷風 「向嶋」
...駝鳥(だちょう)の白い毛が鼻の先にふらついて...
夏目漱石 「野分」
...駝鳥(だちょう)の羽根で飾った帽子――貂(てん)の皮の外套(がいとう)...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...その駈足の速さが駝鳥のやうで...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...亀や駝鳥は、ただ眼でにらむだけでその卵をかえす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この子の駱駝になって...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...上等の駱駝(らくだ)の襯衣(シャツ)を二枚重ねた上から...
夢野久作 「復讐」
...その愛が酪駝(らくだ)の隊商にも向かえば...
和辻哲郎 「享楽人」
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