...駕籠の中の棺の上に...
岩本素白 「寺町」
...皇輿たちまちに駕して...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...島津江戸邸の門前を通過するときは駕を降りて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...深雪は、駕の中から、それを見て、袖を噛みしめて、俯向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...一寸、話があるんだ」益満が、駕の中から、声をかけた...
直木三十五 「南国太平記」
...通り過ぎてしまえば何のことはねえのですから……」駕籠屋は駕籠を卸(おろ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...どりや出かけよう」二梃の駕籠...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...韋駄天(いだてん)のような粒選(つぶよ)りの若い者に担がせた五挺の駕籠は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待たせてあつた駕籠に乘せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」柚太は納屋の天井裏の山駕籠を指さしたりしたが...
牧野信一 「剥製」
...宇平の行方を街道の駕籠(かご)の立場(たてば)...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...辻駕籠(つじかご)をひろい...
山本周五郎 「末っ子」
...ひどくぬかるので馬や駕籠(かご)に乗りながら三日もかかり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...母の駕籠より一日早く...
吉川英治 「新書太閤記」
...駕(かご)かきでも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...駕一挺に、十五、六人の侍が付き、さらに、いちばん後列から、百人ほどの薩摩の兵が上陸して、駕は、桜山の春帆楼の方へ――、また、薩摩の兵と、奇兵隊の一部は、わかれて、どやどやと兵舎のうちへ、なだれこんできた...
吉川英治 「松のや露八」
...――と先の駕は、外濠(そとぼり)に添い、増上寺の山内に隠れ、白金台を一気に駈けて、やがて、目黒の行人坂(ぎょうにんざか)の途中、紫陽花寺(あじさいでら)の門前で止まったと思うと、女の影は、駕を脱けて、ひらりっと、山門の中へ隠れ込んでしまった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...駕を戻して、歩き直して来い」「いや、老先生は、ご重態です...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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