...」駕籠だと、駕籠かきが、へえ、もうそろそろ桑名です、と答えてくれる...
太宰治 「新釈諸国噺」
...国力強盛にて外夷を駕馭(がぎょ)するに余らば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...五人の駕屋は、立木の中へ入って、樹を掴みながら、ぼんやりと、だが、腋の下に、掌に、汗をかいて、眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...片手で駕をたたいた...
直木三十五 「南国太平記」
...「黙れっ」「黙れって、呼んでおいて、旦那」駕屋は、小藤次の口の利き方で、怪しい侍と考えたらしかった...
直木三十五 「南国太平記」
...「駕籠が来たそうだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角がぜひなく岡崎藩の美少年と相駕籠で...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠の垂を下ろして居るので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嫁の駕籠の傍に近寄った者はないのか」「そう言えば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引戸の間から足の出ている駕籠があったら...
久生十蘭 「奥の海」
...午前より来て未後にいたり大に撫院の駕に後る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駕籠に乗るというのも...
山本周五郎 「おばな沢」
...駕の中から片足を出して...
吉川英治 「江戸三国志」
...通りかかった町駕へ身を入れている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もう一挺(ちょう)の駕籠からは...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...紋太夫の妻が、そう思っていた頃、駕はふいに、坂道の途中でとまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...酉兵衛が、駕でというのを、何のかのと、歩かせて来たのも、彼女の考えからだった...
吉川英治 「無宿人国記」
...長政は沼津の城主大久保忠佐の駕籠舁であったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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