例文・使い方一覧でみる「駈」の意味

...一日先と駈けてゐるのだ... 一日先と駈けてゐるのだの読み方
石川啄木「我等の一團と彼」

...青牛（せいぎゅう）の脚（あし）が疾（はや）く成つて颯（さっ）と駈出（かけだ）した事である... 青牛の脚が疾く成つて颯と駈出した事であるの読み方
泉鏡花「雨ばけ」

...其時小豆色の頭巾をかぶつた若い女が小さな荷物を手に提げて安物の塗下駄をぽか／＼と叩き付けながら「乘せておくれよ」と駈けて來た...
長塚節「商機」

...我を忘れて駈け寄るが早いか... 我を忘れて駈け寄るが早いかの読み方
西尾正「陳情書」

...トツ　トツ　トツ　トツ（駈けてゆく足拍子）きよ子さん『ほら駈けだしたつね子さん早くお駈けよつね子さん『きよ子さん跣足（はだし）になつて早く　お駈けよ... トツ　トツ　トツ　トツきよ子さん『ほら駈けだしたつね子さん早くお駈けよつね子さん『きよ子さん跣足になつて早く　お駈けよの読み方
野口雨情「未刊童謡」

...いきなり駈け出されちや... いきなり駈け出されちやの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...チチコフがいろんな駈引をして... チチコフがいろんな駈引をしての読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...その中を駈けつてゐた... その中を駈けつてゐたの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...最初の発見者が駈けつけた刹那（せつな）に... 最初の発見者が駈けつけた刹那にの読み方
牧逸馬「女肉を料理する男」

...昼夜駈けさせれば... 昼夜駈けさせればの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...熱病のように何か大きな声でものを口走りたいような衝動がじっともの静かに立っている彼の内部を烈しく駈けまわっているのだった...
吉川英治「親鸞」

...良人の兇死（きょうし）に駈けつけて来たような狼狽は少しもなかった... 良人の兇死に駈けつけて来たような狼狽は少しもなかったの読み方
吉川英治「旗岡巡査」

...面々も駈け出した... 面々も駈け出したの読み方
吉川英治「源頼朝」

...九名の影が駈け廻り... 九名の影が駈け廻りの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...心をおどらして駈けだしたのである... 心をおどらして駈けだしたのであるの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...土饅頭（どまんじゅう）の方へ駈けだした... 土饅頭の方へ駈けだしたの読み方
吉川英治「柳生月影抄」

...この寺内へ駈け込んだ筈だ」「筈だと言っても... この寺内へ駈け込んだ筈だ」「筈だと言ってもの読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」