...身の破滅、恋の破滅は今夜の今、そう思って荒々しく襖(ふすま)を開いた...
有島武郎 「或る女」
...殊に黄金仮面の場合では、明智の方は、仮面がとれても少しも構わぬに反し、賊の方は、仮面がはずれ、敵に素顔を見られたら、身の破滅なのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ぼく自身の破滅です...
江戸川乱歩 「影男」
...立所(たちどころ)に身の破滅だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...言うとキザになる」「そうして、悪質な俗物どもの破滅を早めよ……?」「いや、俺自身の破滅さ...
高見順 「いやな感じ」
...お互ひの身の破滅ときまつてゐるんですからね...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...わざわざ身の破滅になるような...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...とどまっていたら身の破滅だと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ちょっとしたことで身の破滅となるに十分だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは一身の破滅になる...
豊島与志雄 「程よい人」
...もはや身の破滅だと思った時でさえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の身の破滅でもあり...
直木三十五 「南国太平記」
...お前の身の破滅だからねえ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...それ故(ゆゑ)の身の破滅かも知れぬ物を...
樋口一葉 「十三夜」
...彼女は己れの威厳を保つためにはその身の破滅さへも顧慮しなかつた...
牧野信一 「村のストア派」
...身の破滅をまねくような例は極めて少ない...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...これが公になれば身の破滅だと思い...
山本周五郎 「日本婦道記」
...二人の身の破滅ではないか」「い...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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