...彼のつとめは宿場から宿場へ馬車を駆ることだけなのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...其誤を編者に駆ること勿れ...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...馬車を激しく駆るという貴族の乱暴な風習が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...アラビアの砂漠に駱駝(らくだ)を駆るの人民なるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...馬車を駆るのもよい...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...当時二頭立の馬車を駆るものといへば...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...裸馬(らば)を駆る技術に至っては遙(はる)かに陵を凌(しの)いでいるので...
中島敦 「李陵」
...牛を駆るようにのろく歩いたって危ない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...車を駆るべき歩兵隊の一員なのだが――ただ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...一粒はよく不治の難病を治し二粒は以て悪鬼を殺し三粒は即ち天の雲を掌に呼んで飛雲に駆ることが出来得るところの名薬には相違御座いませんが...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...御存知には違ひなからうがスカウツ・ペースといふのは一哩を十分強で駆るハイキングの術語である...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...小生を駆るものがあるからです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して...
三木清 「語られざる哲学」
...中央公論社の用事をすませて両国の某という料理店へ車を駆る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かく軽快に車を駆ることは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それは無知な野性を駆るための衆愚の旗...
吉川英治 「私本太平記」
...強いて盲目な勇に自己を駆るべくむしろ孤独を必要としたのだろう...
吉川英治 「私本太平記」
...資本をより劣等な土地に駆るすべての原因は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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