...彼のつとめは宿場から宿場へ馬車を駆ることだけなのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...猛虎の群羊を駆るが如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...あたかも疾風の枯葉を駆る如く...
大隈重信 「平和事業の将来」
...箸(はし)で食ふ花の弁当来て見よや四月二十六日 更に桜の名所ヴエルダーに車を駆る...
高浜虚子 「五百五十句」
...「法律による自分の妻」とともにこうして自動車を駆ることも...
谷譲次 「踊る地平線」
...タキシがないので大学通りのホテルまで古風な馬車を駆る...
谷譲次 「踊る地平線」
...新に議会を通過した法令の穴を潜って馬車を駆るとか云うようなことを漠然と話していても宜しい...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...いつも行きつけの同じ大川ぞいの小夜子(さよこ)の家へタキシイを駆るのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...牛を駆るようにのろく歩いたって危ない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...車を駆るべき歩兵隊の一員なのだが――ただ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...御存知には違ひなからうがスカウツ・ペースといふのは一哩を十分強で駆るハイキングの術語である...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...小生を駆るものがあるからです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して...
三木清 「語られざる哲学」
...バクランドは田林の保護は鳥類の保護を須(ま)つ人工でどんな保護法を行(や)っても鳥が害虫を除き鷙鳥(しちょう)が悪禽を駆るほどの効は挙がらぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...中央公論社の用事をすませて両国の某という料理店へ車を駆る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...目まぐるしい程自動車や其他(そのた)雑多な車の行交(ゆきか)ふ巴里(パリイ)の大道(だいだう)を巧(たくみ)に縫つて自動車を駆る滋野君の手腕は感服すべき物であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...資本をより劣等な土地に駆るすべての原因は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...自動車を駆るものに対しては...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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