...猛虎の群羊を駆るが如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...敢てペンを駆る所以は――原稿料の為と言ふこと勿れ...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...其誤を編者に駆ること勿れ...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...箸(はし)で食ふ花の弁当来て見よや四月二十六日 更に桜の名所ヴエルダーに車を駆る...
高浜虚子 「五百五十句」
...「法律による自分の妻」とともにこうして自動車を駆ることも...
谷譲次 「踊る地平線」
...馬車を激しく駆るという貴族の乱暴な風習が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いつも行きつけの同じ大川ぞいの小夜子(さよこ)の家へタキシイを駆るのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...今日大衆を科学にまで駆る動機は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...当時二頭立の馬車を駆るものといへば...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...裸馬(らば)を駆る技術に至っては遙(はる)かに陵を凌(しの)いでいるので...
中島敦 「李陵」
...一粒はよく不治の難病を治し二粒は以て悪鬼を殺し三粒は即ち天の雲を掌に呼んで飛雲に駆ることが出来得るところの名薬には相違御座いませんが...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...必ずや私達の「悦びの歌」は空を駆る鳥も海に眠る人魚の群をも驚かすことであらう...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...小生を駆るものがあるからです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...情緒はそれに伴う不安と焦躁とからわれわれを限りなき盲目的な運動にまで駆るに反して...
三木清 「語られざる哲学」
...バクランドは田林の保護は鳥類の保護を須(ま)つ人工でどんな保護法を行(や)っても鳥が害虫を除き鷙鳥(しちょう)が悪禽を駆るほどの効は挙がらぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...目まぐるしい程自動車や其他(そのた)雑多な車の行交(ゆきか)ふ巴里(パリイ)の大道(だいだう)を巧(たくみ)に縫つて自動車を駆る滋野君の手腕は感服すべき物であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...かく軽快に車を駆ることは...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...資本をより劣等な土地に駆るすべての原因は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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