...けれども六月になつても七月になつても駄目なのです...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...子供が駄目ならば孫...
犬養健 「愚かな父」
...「靜かに締めろ!」義雄は起きあがつて、そのあとを締め直し、また元の通り横になつて、「あれだから、駄目なのです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...俺(おれ)はやっぱり駄目な男だ」彼は力ない声で独言(ひとりごと)の様に呟いたが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あれも駄目なんです...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...私は、よくよく、駄目な男だ...
太宰治 「善蔵を思う」
...一匹の悲哀(トリステサ)だけを救って下さっても駄目なのよ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...聞いて御覧なさい……とても上手よ」「貴方は……?」「わたしは駄目なの...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...たとえば「何をやらせても駄目な息子」...
谷譲次 「踊る地平線」
...「それが駄目なんです...
徳田秋声 「あらくれ」
...駄目なときは、それでようございます」「四郎、お前は二年もおれといっしょに居たが、内地から手紙がきたのを、一度も見たことがなかったろう...
久生十蘭 「手紙」
...これは駄目なことなんだ...
平出修 「瘢痕」
...若いといふことでさへ駄目なのです――たゞほんの僅かな有用な精神的なことつきりなのです――それでも私...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さつぱり駄目なんだもの...
牧野信一 「熱い砂の上」
...消極的な心を持つてるから駄目なんだ...
水野仙子 「脱殼」
...よく仕事したいのならよく眠らなければ駄目なのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...から駄目な太守です...
吉川英治 「三国志」
...桔梗どのでなくては駄目なのだ」「そうでしょうか...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索