...しかし僕等は本気(ほんき)になって互に反駁(はんばく)を加え合っていた...
芥川龍之介 「彼」
...それに対する無用の反駁(はんばく)とが...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...そんなことで、時とすると怪譚に筆を著けることがあって、既に『怪談』と云う小冊子まで作っているが、雑駁で不統一で、どっちから云っても欠点だらけだし、その上、後からも同種類の材料が出来たので、怪談の中からも取り、又、他の冊子へ収めてある物を取って、それを交えて更めて一冊とすることにした...
田中貢太郎 「『黒影集』の序詞」
...これは後に駁論に對する答辯の中で解決せられるであらう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...これらの省察を印刷に附せられる前に検討してもらうために送った幾人かの智能と学識とによってすぐれた人々の駁論に対して答えるであろう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...之を合理的に反駁した憲法権威者の説をまだ聴いていないから...
戸坂潤 「社会時評」
...科学の民族性に対する反駁は最近の課題であるが...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...観念論のこうした老獪さと実証的根拠のない否定的結論とを反駁するための理論として...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...固よりその場の座興なれば芸の雑駁は咎むるもの却って野暮の嗤を招かん...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...アハハハ」文三は何と駁(ばく)して宜いか解らなくなッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それから「デュ先生反駁」などであったと思いますというと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その後沒理想論を駁せむか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...彼らは、論争中、反駁を恐れない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...プラトンに対してこの説を反駁し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼れの論ずる所は雑駁(ざつぱく)にせよ...
山路愛山 「明治文学史」
...義貞・駁(ばく)す連日の公卿僉議(くげせんぎ)である...
吉川英治 「私本太平記」
...それを指図した朝倉家の将たちが口を揃えて反駁(はんばく)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...その罪を決める仁寿殿の議定(ぎじょう)でそれが公明の政事(まつりごと)でないことを駁論(ばくろん)した...
吉川英治 「親鸞」
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