例文・使い方一覧でみる「馴致」の意味

...どれ程長い時間の間に馴致（じゅんち）されたことであるか分らない... どれ程長い時間の間に馴致されたことであるか分らないの読み方
有島武郎「惜みなく愛は奪う」

...この男女関係の堕落はどれ程の長い時間の間に馴致されたか... この男女関係の堕落はどれ程の長い時間の間に馴致されたかの読み方
有島武郎「惜みなく愛は奪う」

...漸次に種子をその土壌から切り放すような傾向を馴致（じゅんち）した... 漸次に種子をその土壌から切り放すような傾向を馴致したの読み方
有島武郎「想片」

...ここにも至れり尽くされた馴致と洗練とがあらわれていると思います...
上村松園「簡潔の美」

...徳川時代の家族形態によって馴致（じゅんち）せられた家族感情というようなものが... 徳川時代の家族形態によって馴致せられた家族感情というようなものがの読み方
津田左右吉「日本精神について」

...ローマ帝国を蹂躙（じゅうりん）しついに封建割拠の勢いを馴致（じゅんち）し... ローマ帝国を蹂躙しついに封建割拠の勢いを馴致しの読み方
徳富蘇峰「将来の日本」

...「学生」と云うこの社会の馴致されたカテゴリーからいって... 「学生」と云うこの社会の馴致されたカテゴリーからいっての読み方
戸坂潤「学生の技能と勤労大衆」

...且つ最も馴致し易き土佐派をして自由黨の中心たらしめむことを計れり...
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...且つ最も馴致し易き土佐派をして自由党の中心たらしめむことを計れり...
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...一定の型に訓練され馴致された肉体だ... 一定の型に訓練され馴致された肉体だの読み方
豊島与志雄「白木蓮」

...この馴致されない野性的な深い何物かの上に建設されるところにある...
豊島与志雄「猫性」

...乃至（ないし）千年万年の間に馴致（じゅんち）された習慣を... 乃至千年万年の間に馴致された習慣をの読み方
夏目漱石「硝子戸の中」

...もちろん進化論者に云わせるとこの願望も長い間に馴致（じゅんち）発展し来ったのだと幾分かその発展の順序を示す事ができるかも知れない... もちろん進化論者に云わせるとこの願望も長い間に馴致発展し来ったのだと幾分かその発展の順序を示す事ができるかも知れないの読み方
夏目漱石「文芸の哲学的基礎」

...自から馴致した惡風であると書いてあつたので恐入つてしまつたが...
濱田耕作「沖繩の旅」

...而して病雀籠樊（ろうはん）に在り宿志未だ伸びず其備後に遣（おく）られし所以は以て彼が冲霄（ちゆうせう）の志を抑留し漸く之を馴致せんが為めのみ... 而して病雀籠樊に在り宿志未だ伸びず其備後に遣られし所以は以て彼が冲霄の志を抑留し漸く之を馴致せんが為めのみの読み方
山路愛山「頼襄を論ず」

...併（しか）し頭許（ばか）りで手の疎（うと）い国民である上に英政府が多年の巧妙な経営に馴致（じゆんち）されて居るのだから... 併し頭許りで手の疎い国民である上に英政府が多年の巧妙な経営に馴致されて居るのだからの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

...殊にレェマン湖のごときは全くの馴致せられたる水である... 殊にレェマン湖のごときは全くの馴致せられたる水であるの読み方
吉江喬松「山岳美觀」

...ほかになんらの馴致（じゅんち）をうけていた民ではないのだ... ほかになんらの馴致をうけていた民ではないのだの読み方
吉川英治「私本太平記」

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