...これはこわれやすいから大切に運べとか...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...私大切にして、外出する時にも、私の御先祖から離れない様に、いつもこの手提(てさげ)に入れて持っていますのよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...大切にこれを保つという事が必要である...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...あなたにすればもう後に気に懸ることはないのですから……お位牌は私の息のあるあいだは大切に御守り申します」「うむ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分の一番大切にしていた玩具さえ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それは大切になすったものですよ...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...昔を知つてる人たちが気の毒がつてむすびやなどやると鉄鉢をもつやうな形に大切に手にのせて帰つてゆくが...
中勘助 「銀の匙」
...その貯えを大切に...
中里介山 「大菩薩峠」
...段々眞直に射し掛ける日光が十分の熱度を與へてくれますし麥はまた周圍から大切に保護してくれます...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...食べ残りのお弁当を大切にしまったりして何だか気がかりな気持ちで神戸駅に降りてしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ペン先に弾力があるので気に入ってよく大切につかって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かえって死者〔彼岸の人〕の方を大切にするのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...森は下草まで大切に鎌を戒めていたために...
柳田国男 「雪国の春」
...君をもっと大切にするよ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...おかしいほど大切にしていますからね...
山本周五郎 「日本婦道記」
...よはど大切に扱われていたものとみえ...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...此(この)婆さんを下宿の主人夫婦が大切にする事は日本の美しいと云はれる家庭でも余り見受けない程である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...大切にしてあげてくれい...
吉川英治 「平の将門」
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