...薄暗い光線に目が馴れると共に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...万事に馴れていて好都合だ...
大杉栄 「獄中記」
...長い胴の下に両脚がぶらんぶらんしているのが見馴れない者には親しみにくく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...だんだん図々しく場所馴れてくるものだが...
豊島与志雄 「操守」
...取引所や宴席で世間馴れのした怜悧そうなその様子を暫く眺めてから...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...貧乏ぐらしは私のほうが馴れてるらしいし...
中勘助 「結婚」
...僕にはもう馴れツこになつて居るから...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...此の日突然東京の街頭に曽て仏蘭西で見馴れたような浅葱の労働服(ブルーズ)をつけた職工の行列を目にして...
永井荷風 「花火」
...馴れる迄はなか/\見付からない...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...平次の馴れた眼は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上り下りの旅馴れた客にはよく知られています...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馴れない仕事でたどたどしい...
久生十蘭 「奥の海」
...見馴れぬ男に不安を感じているふうだったが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...馴れぬナイフとフォークで切りながら...
火野葦平 「花と龍」
...今まで感情をおさえて冷静なふうを作る薫に馴(な)れていた姫君は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかも喧嘩馴れのした動作なのであっけにとられたらしい...
山本周五郎 「さぶ」
...余りに云い馴れて平凡な感じしか湧かない語であるが...
吉川英治 「源頼朝」
...老母が昔のごとく自分へ馴々しくものを云うのを防ぐかのような威厳を示した...
吉川英治 「源頼朝」
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