...馬は車に馴(な)れず...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...見馴れぬ子猫が一匹いる...
寺田寅彦 「柿の種」
...馴染(なじみ)のふかい町の裏通りなど二人で見て歩き...
徳田秋声 「縮図」
...お馴染の紙屑買いののろまの清次は相変らずだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず足馴らしに校庭を一周して...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お辰さんは毎日泣いていましたよ」「お前とお辰は幼馴染というわけだな」ガラッ八も妙に和やかな口を挟みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手馴れた銭を投げられないので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...華奢(きやしや)で、筋肉質で、きかん氣で、喧嘩強さうで――そのくせ、顏一面に漲(みなぎ)る恐怖は、死面(デスマスク)一杯に青隈(あをぐま)になつてコビリついて、物馴れた平次も、その不氣味さに身を顫はせた程です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すぐ馴れてしまうわ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...すぐ馴れてしまふが...
平山千代子 「転校」
...これを馴らし使う試験を累(かさ)ねず...
南方熊楠 「十二支考」
...見馴れない形だから...
山本周五郎 「山彦乙女」
...田舎者よりは東京の客にそれぞれお馴染もできて...
山本笑月 「明治世相百話」
...泥棒が家(うち)の犬を手馴ずけるために何か喰べ物でも遣っていると言うのですか」「……………」「ハッキリ返事をなさい」「……ハ……ハイ……」「何がハイです...
夢野久作 「継子」
...思ひきや手もふれざりしあづさ弓おきふし我れに馴れむものとはとか...
吉川英治 「私本太平記」
...また名物の河豚(ふぐ)の味にも食い馴れて...
吉川英治 「松のや露八」
...朝夕耳に馴れていますが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...顔面筋の収縮様式は完全に見馴れぬものだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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