...この兄が怖いかおぼつかなげな眼をおずおずさせて母の胸にあとしざりする久しぶりに会う兄は柿いろの獄衣その傍には肉親の談話を書きとめている無表情の立会看守世馴れた大人でさえおびえるこのコンクリトの塀のなかへよくやってきてくれた...
榎南謙一 「天瓜粉」
...はなはだ意気地のないことだが馴れない仕事に疲れてつい...
大杉栄 「獄中記」
...馴々(なれなれ)しく...
田中英光 「オリンポスの果実」
...自分の居馴れた片隅には他の男が立っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...見馴(みな)れない男です...
豊島与志雄 「犬の八公」
...彼らはあまり旅には馴(な)れていなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...われわれに馴染深い『西遊記』の出現よりも...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...この起伏常なき生活に馴れてしまったらしい子供は...
原民喜 「壊滅の序曲」
...たび/\こんなことには馴れているらしく...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...自分達の特性に対して馴れ切って無自覚に成りがちであると一緒に...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...統御の方法として音楽による馴致は有効であると建言して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(馴れ馴れしいインギンさで圭子を自分の傍の椅子に招じて...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...わが身こそうらみられけれ唐(から)ごろも君が袂(たもと)に馴(な)れずと思へば字は昔もまずい人であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...越後の水に馴れてから二年...
山本周五郎 「日本婦道記」
...馴れてる人はそうでもないものかな...
横光利一 「旅愁」
...まだ足元が不馴れだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...農事には馴れない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...上がり口の土間に見馴れない履物が脱いである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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