...從つてそれが餘りに現在の意見と背馳するか...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...国策に背馳するものだとはいえない安心があった...
海野十三 「什器破壊業事件」
...おそらくその目的に背馳するでありましょう……」陸奥は烱々とひかる眼光を左右の議席へそそぎかえつつさすがに貫禄を示して鋭く説きすすめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この具合ならば、日光の男體山が見え出すかも知れず、筑波も見え出すかも知れず、富士も見え出すかも知れず、まあ/\待つて見むとて、火にあたりながら、圖を按じて、眼を四方に馳す...
大町桂月 「赤城山」
...――c.彼は現代の精神に背馳するものである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...蹄の音も高らかに神女の双馬遠く馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『いづくに馳すやあゝ汝? 胸ぬち何の悖狂ぞ!クロニデースはアカイアの救援なんぢにおしとゞむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...身は城壁に近く馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其あとをアートレ,デースの馬は馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その状あたかも空中を馳するに異ならず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いわゆる重臣ブロックの持つ萎微退嬰の消極的指導方針は国運の進展を阻害しわが党の積極的方針とは背馳するものがあるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この言葉自身が国憲に背馳するものだというらしい...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...斯る謹嚴方正なる風采家と背馳するの行動あるを怪事とし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私たちの愛は結婚とは相背馳するような種類のものだったかも知れない...
豊島与志雄 「常識」
...尊王と幕府安泰とは背馳するどころでなく見えた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...意馬馳するを休まず――五欲の樹に遊び...
牧野信一 「鏡地獄」
...3900毛の色ちゞに変れるが、群なして苔の上、小草の上を馳す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この貴族主義的な考え方は近代の心理学的方法とは背馳するが...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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