...從つてそれが餘りに現在の意見と背馳するか...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...これは自然の研究に基づいて構成された近代の進化論の学説とは甚だしく背馳する考えである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そしてこれがために出来得る限り科学的精神に背馳することのない状態を望まなくてはならないのである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...国策に背馳するものだとはいえない安心があった...
海野十三 「什器破壊業事件」
...そんな性質にもっとも背馳するもの――なにか深く計算された策略を撓(たわ)みなく実践しろとか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...――c.彼は現代の精神に背馳するものである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...蹄の音も高らかに神女の双馬遠く馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脚疾く馳する剛勇のアキルリュウスは踏みとまり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鞭を當れば揚々と飛ぶが如くに兩馬馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其あとをアートレ,デースの馬は馳す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いわゆる重臣ブロックの持つ萎微退嬰の消極的指導方針は国運の進展を阻害しわが党の積極的方針とは背馳するものがあるから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...世を挙げて営利に奔馳する時代に在つて...
永井荷風 「来訪者」
...想を故郷の秋に馳するに...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...べつに背馳するわけでない...
服部之総 「志士と経済」
...尊王と幕府安泰とは背馳するどころでなく見えた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...近来大いにその数を増した自動車ならびに貨物自動車がこの堤上を馳するものが著しく殖えて来て...
牧野富太郎 「植物記」
...思いを雁山の夕の雲に馳す」「そうそう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この貴族主義的な考え方は近代の心理学的方法とは背馳するが...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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