...そしてそれはたゞ蜘蛛の御馳走になる蠅を捕へるのにだけしか役に立たないのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その帰路御馳走(ちそう)を携え...
井上円了 「おばけの正体」
...馳(か)けてきた...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...御馳走に夢中になっている三匹の犬の尻尾(しっぽ)であることが分った...
江戸川乱歩 「鬼」
...地酒を御馳走になつたり...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...肉など何日にも煮て食ったためしがねえ」などとこのごろはあまり菜の残りのご馳走にあずからないで...
田山花袋 「田舎教師」
...気のきいた晩餐(ばんさん)の御馳走(ごちそう)になりながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...その永久不変の使命に背馳(はいち)することになるのであります...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……狭い階段をぐるぐる馳け上る...
戸田豊子 「歩む」
...或日父母に従って馬車を遠く郊外に馳(は)せ...
永井荷風 「十九の秋」
...素晴らしい御馳走をして呉れて...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...御馳走のための買物をして六時一寸すぎかえりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やあ、御馳走だな...
三好十郎 「冒した者」
...我邦(わがくに)の西洋料理は各国の長処を綜合し得たものだから米国人なぞは日本へ来て非常に美味(おい)しい御馳走が食べられると悦(よろこ)んでいるそうだ...
村井弦斎 「食道楽」
...京都より馳せ至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...甲板に馳(か)け上って来ると突然に船首の方を向いてピッタリと立停(たちど)まった...
夢野久作 「難船小僧」
...熊笹の中を馳け下ると...
吉江喬松 「山岳美觀」
...都へは使者が馳(は)せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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