...あまりの馬鹿馬鹿しさに...
海野十三 「俘囚」
...美しい夢の国から現実界へつき落された紋三は馬鹿馬鹿しさと恥かしさに...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何十人という警官隊が、このたった一挺のおもちゃのピストルの為に、思うが儘(まま)に飜弄(ほんろう)されたかと思うと、馬鹿馬鹿しさ、口惜(くちお)しさに、笑いどころではなかったのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...馬鹿馬鹿しさはこの上ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...けれども史実を無視した歴史小説はどんなにか読者に馬鹿馬鹿しさを与えることだろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...いつもこの人間に対して感じる馬鹿馬鹿しさは消えてしまい...
中島敦 「狼疾記」
...その時の馬鹿馬鹿しさと面白さは...
野村胡堂 「死の予告」
...日頃ガラッ八の馬鹿馬鹿しさと純情さに打込んでいる独り者の叔母は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬鹿馬鹿しさと正直さはありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話の馬鹿馬鹿しさに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そいつは岡っ引より易者(えきしゃ)へ行く方が早いぜ」平次は宝捜しにまでコキ使われる馬鹿馬鹿しさが我慢がならなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...詮索立てする馬鹿馬鹿しさを覚(さと)ったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなくその馬鹿馬鹿しさに気が付いて四五篇でその型から蝉脱(せんだつ)することに骨を折るようになった筈である...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...できるだけの愚劣な馬鹿馬鹿しさとで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そして自分のやつたことの馬鹿馬鹿しさを...
萩原朔太郎 「宿命」
...むしろ一種の馬鹿馬鹿しさをさえ感じていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私は人間の神経作用の馬鹿馬鹿しさにスッカリ張り合いが抜けてしまった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...馬鹿馬鹿しさに気づいたのじゃよ』――と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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