...決して無暗に馬鹿踊りをするわけではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お蝶は皆んなに可愛がられて居りました、怨んでゐる者なんか、あるわけはありません」「小屋に泊つてゐるのか」「いえ、私の家は左衞門河岸で、お蝶とお輝は私の家の裏の六疊に、五郎助と貫六は、隣の長屋を借りて暮して居ります」五郎助と貫六といふのは、半九郎一座の道化(だうけ)で、お蝶とお輝のあでやかな手踊の間に、少しばかりの小手先の曲藝から、繋ぎの馬鹿踊り、時には木戸番もするといふ調法な若い者でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...留さんが黝(くろ)い面を振り振り「大漁踊り」と「馬鹿踊り」とを踊った...
山本周五郎 「青べか日記」
...誰だってどこかしら鳴るようにはなるべえさ」彼は馬鹿踊りの名人だ...
山本周五郎 「留さんとその女」
...「馬鹿踊りは留さんにかぎる」と許していたのである...
山本周五郎 「留さんとその女」
...鉾川名物の馬鹿踊りでこの男をたらしこんでやろう...
山本周五郎 「留さんとその女」
...花車(だし)の上で馬鹿踊りをやって...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...テレツク」酢(す)を舐(な)めたようなひょっとこ顔が馬鹿踊りに熱している...
吉川英治 「松のや露八」
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