...この薬は馬酔木から作られる...
...馬酔木の実はとても毒があるので、食べてはいけない...
...あの公園にはたくさん馬酔木の木が植えてある...
...馬酔木の花が咲く季節は、とても美しい...
...馬酔木の葉っぱを触るとかぶれることがあるので、注意が必要だ...
...馬酔木(あせび)折つて髪に翳(かざ)せば昔めき重の内暖(あたたか)にして柏餅五月六日 二百二十日会...
高浜虚子 「五百五十句」
...円く刈り込んだ馬酔木(あしび)がある...
谷崎潤一郎 「細雪」
...・痛む足なれば陽にあてる・人のなつかしくて餅のやけるにほひして・よう寝られた朝の葉ぼたん雪もよひ雪とならなかつたビルデイング・何か捨てゝいつた人の寒い影・そうてまがる建物つめたし・子のために画いてゐるのは鬼らしい(馬酔木さんに)・警察署の雪はまだ残つてゐる・あんなに泣く子の父はゐないのだ一月十六日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...一箇月の余少しの衰へをも見せないで咲き盛つてゐる馬酔木の花を見ることは...
土田杏村 「あしびの花」
...をしのすむ君がこの山斎(しま)けふ見れば馬酔木の花もさきにけるかも池水にかげさへ見えてさきにほふ馬酔木の花を袖に扱入(こゐ)れないそかげの見ゆる池水照るまでにさけるあしびの散らまく惜しもところがこれらの作に歌はれた馬酔木(あしび)は...
土田杏村 「あしびの花」
...馬酔木としてこそ実感そのままの描写である...
土田杏村 「あしびの花」
...馬酔木の花は大和一面にさきつらなつてゐたらしい...
土田杏村 「あしびの花」
...「夏季雜咏」を「馬酔木」に発表...
長塚節 「長塚節句集」
...春は馬酔木林と辛夷の美しい樹林...
橋本多佳子 「椎の実」
...麻布市兵衛町なるわが石田家の庭は、『名園図鑑』にも載った風雅な茶庭で、小径づくりの飛石のそこここに、鉄線、うずら梅、馬酔木、どうだん、山茶花などのつくりものを目だたぬように植えこみ、藪蔭の思いがけないところに、梔子や橘の蕾が、明日あたりは咲く、ゆたかなふくらみを見せていたりする...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...馬酔木(あしび)の花ざかりを見ようとおもつて...
堀辰雄 「辛夷の花」
...この春も春日野(かすがの)の馬酔木(あしび)の花ざかりをみて美しいものだとおもったが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...躑躅(つつじ)と同科のアセミまたアセボを『万葉集』に馬酔木(あせみ)と書き...
南方熊楠 「十二支考」
...つゝじの下に馬酔木花さく」と俊頼(としより)は詠んだ(『塵添嚢抄(じんてんあいのうしょう)』九...
南方熊楠 「十二支考」
...日本の馬酔木もしっかり研究せば...
南方熊楠 「十二支考」
...百姓が高価(たか)い事を云って困っているのだが……」「亜弗利加(アフリカ)には馬酔木の大平原があるそうです」「……ふ――む……君のお話の通りだと...
夢野久作 「暗黒公使」
...大きな馬酔木がじつに多い...
吉川英治 「随筆 新平家」
...では矢張り馬酔木であったのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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