...この博士は支那語も馬来(マレイ)語もわからなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...そこは馬来半島の南端シンガポールである...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...産地は馬来地方……」「もう沢山だ」と私は悲鳴をあげた...
海野十三 「獏鸚」
...南洋諸島の馬来(マレー)人も宜しい...
大隈重信 「平和事業の将来」
...顔しかめ居る印度(インド)人町暑し著飾(きかざ)りて馬来(マレー)女の跣足(はだし)かな裸なる印度ますらを幸(さ)きくあれ晩涼や火焔樹(かえんじゅ)並木斯(か)くは行く三月四日新嘉坡(シンガポール)著...
高浜虚子 「五百五十句」
...天鷲絨(ビロウド)の骸骨頭巾は馬来(マレイ)人だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...支那街と馬来(マレイ)芝居と支那映画「愛国魂」五巻...
谷譲次 「踊る地平線」
...馬来(マレイ)やビルマ方面に陸軍の参謀としても勇名をとゞろかした人物でね...
林芙美子 「浮雲」
...籠(かご)から蛇を出して瀬戸物らっぱで踊らせる馬来(マライ)人...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...シンガポールの両替屋の馬来人が最初である...
横光利一 「欧洲紀行」
...しかし英国と中国とが馬来半島で仲良く合体していますことは...
横光利一 「上海」
...馬来や暹羅や、印度支那では、昔から今にいたるまで、中国人が経済的実権を握っているところですから、共産党の運動が中国人を通じて馬来や暹羅やビルマへ侵入して来つつあるということは、取りもなおさずその土民に対して、その土地の経済的実権を握っている中国人に反抗せよといっているのと、どこも違いはしないんです...
横光利一 「上海」
...中国人は馬来や印度支那では生活が衰弱していくより仕方がないのですから...
横光利一 「上海」
...現在世界に存留する大民族は、即ち黄白の二種にして、彼の黒種紅種は早くも既に白種に征服せられ、米のインデアン、南洋の馬来、アフリカのエグロの如き数十年ならずしてこの種の人種は絶滅し終るであろう...
横光利一 「上海」
...支那、馬来(マレイ)、瓜哇(ジヤワ)あたりの売春婦の通(つう)を話した人もあつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一般に馬来(マレイ)全島が非常な低地であつて最高の山が纔(わづか)に海抜五百十九尺しか無いのだから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...馬来(マレイ)人やヒンヅ人が黒光(くろびかり)のする体(からだ)に黄巾赤帽(くわうきんせきばう)を戴(いたゞ)き...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...博物館の規模は東京のに比べて小さいが、馬来(マレイ)、印度(インド)、南洋諸島等の動植物、古噐物(こきぶつ)、風俗資料の彙(ゐ)類は可(か)なりに豊富で、陳列法も親切に出来て居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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