...馨が裏木戸を明けた時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かの女がよく馨の室へ行つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...忍冬(すひかづら)、素馨(そけい)、濱萵苣(はまさじ)、迷(まよ)はしの足りないほかの花よりも、おまへたちの方(はう)が、わたしは好(すき)だ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...彼等は此梅を「お馨さんの梅」と呼ぶのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...見送りに来た葛城の姉もお馨(けい)さんもとくに去り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此時初めて葛城はお馨さんの事を云うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...然しながら天はお馨さんに味方するかと思われた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七月卅一日ニューヨークにて馨子姉上様*身の平和...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼は其足で更にお馨さんの父母を訪うことにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼はお馨さんの兄さんと共に葛城家へ往ってあとの相談をすることにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お馨さんの死んだ米国を懐(おも)わずには居られないのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...苦調凄金石、 清音入杳冥、 くちょうきんせきよりもすさまじく せいおんようめいにいる蒼梧来怨慕、 白動芳馨、 そうごはえんぼをいたし はくしはほうけいをうごかす流水伝湘浦、 悲風通洞庭、 りゅうすいしょうほにつたわり ひふうどうていにつうず曲終人不見、 江上数峰青、 きょくおわりてひとみえず こうじょうすうほうあおし...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...われ茉莉(まつり)素馨(そけい)の花と而してこの来青花に対すれば必(かならず)先考日夜愛読せし所の中華の詩歌楽府(がくふ)艶史の類(たぐひ)を想起せずんばあらざるなり...
永井荷風 「来青花」
...多分この裏にでも印度素馨が植わつてゐるのだらう...
中島敦 「環礁」
...深讐の母娘(おやこ)実業家石井馨之助の怪死は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...土台石井馨之助を殺した手がわからないのですから手の付けようが無かったのです...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...色馨香味触法(しきしょうこうみそくほう)も無く...
正岡容 「小説 圓朝」
...素馨(そけい)の叢で半円形に囲まれたベンチの上に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
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