...馨が下から持つて來たはしごを先づ自分の室の北がはに當る梅の木にかけさせた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...隱居や馨と無駄ばなしをしてゐる時義雄がさり氣なくのこ/\と出て行つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...骨肉のつながる馨の方へ加擔する傾きは自然であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...忍冬(すひかづら)、素馨(そけい)、濱萵苣(はまさじ)、迷(まよ)はしの足りないほかの花よりも、おまへたちの方(はう)が、わたしは好(すき)だ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...無題光り玉しく露滿ちて百合花(ゆり)も薔薇(さうび)も蘭(あらゝぎ)も馨りあふるゝ園あらば君が踏み行く路とせむ...
土井晩翠 「天地有情」
...然しお馨(けい)さんの渡米には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お馨さんは母の愛女であった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七月廿四日夜シヤトルにて馨子姉上様*昨日ニューヨークに着いたし...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...仮令(たとい)馨子凱歌の中に光栄の桂冠(けいかん)戴(いただ)くを得ざりしにせよ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...お馨さんは、ブルックリン病院の生徒となって以来、忠実に職分を尽して、校長はじめ先輩、同僚、患者、すべての人の信愛を贏(か)ち得た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しづかな柚子の馨...
中勘助 「銀の匙」
...其の中に漂ふ強い印度素馨の匂とが...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...君は動物学のことしか解らない人間だっけ」馨之助は...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...素馨(ジャサント)の天使にリラの竪琴を飾るつもりでございますヨ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...色馨香味触法(しきしょうこうみそくほう)も無く...
正岡容 「小説 圓朝」
...彼は素馨(そけい)の茂みがくれに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...「星池秦其馨、書法遒逸、名声日興、旧嘗遊崎陽、私淑呉人胡兆新、遂能伝其訣、独喜使羊毫筆」と五山堂詩話に見えてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筆者は評判の美人画家青山馨(かおる)氏だけに...
夢野久作 「暗黒公使」
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