...香具師というものは...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...香具師があんまり残酷に扱うのを見兼ねて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...以前の飼主の香具師がそう呼んでいたんです...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...あるいは香具師(やし)などが入込み...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...世に珍(めづらし)とて飼(かひ)おきしに香具師(かうぐし)(江戸にいふ見世もの師の古風なるもの)これを買もとめ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...香具師の女房などには不思議な位である...
高村光太郎 「回想録」
...詐欺師や香具師(やし)の品玉やテクニックには『永代蔵』に狼(おおかみ)の黒焼や閻魔鳥(えんまちょう)や便覧坊(べらぼう)があり...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...私は香具師のようにアバンチュールの徳に対し尊敬を払っている...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...彼はベートーヴェンを敗徳漢だとしシェイクスピヤを香具師(やし)だとしていて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...縁日で歯磨を売る香具師(やし)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...これに就いてはお角さんが香具師(やし)の方へよく渡りをつけてくれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこの者だ」ガラッ八の引いて来た香具師夫婦を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香具師(やし)仲間か組頭に訊いたらわかるだらう」と平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香具師をどうする」「香具師と板血(いたち)とは友達だそうでございます」庄兵衛は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...香具師(やし)的なものが含まれてをり...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...香具師の工夫で驢乳を脂で固めて鬢附油(びんつけあぶら)ごとき板とし売った...
南方熊楠 「十二支考」
...膏薬売(こうやくう)りをやっていたあの香具師(やし)の痩(や)せ浪人の崩れなのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『いゝ香具師(やし)もつかなかつたと見えるな』『さうでせうとも...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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