...去る香具師(こうぐし)に飼はれて...
巌谷小波 「こがね丸」
...すっかり香具師(やし)になったつもりである...
海野十三 「金属人間」
...あるいは香具師(やし)などが入込み...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...世に珍(めづらし)とて飼(かひ)おきしに香具師(かうぐし)(江戸にいふ見世もの師の古風なるもの)これを買もとめ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...香具師の女房などには不思議な位である...
高村光太郎 「回想録」
...人生の文学的香具師以外の何者でもあるまい...
戸坂潤 「思想としての文学」
...最も客を多く呼んだ者は、いうまでもなく、香具師(やし)、哲学的駄弁(だべん)家、天国的な社会を匂(にお)わして一般的観念を盛んにこね回してる連中であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...香具師(やし)らがパリーからやってきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...香具師に売るんなら売るんでいいけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...「友さん、そうしてお前、いったい、その荷物は、名古屋のどこのなんといううちまで引いて行くのだエ」「あ、どこだか知らねえが……」「行く先がわからないのかエ」「所番地はちゃんと聞いておかなかったんだが、その一軒のところはヤシの家だ」「ヤシ?」「うむ」「ヤシって何だろう」「生き物に芸を仕込んで、見世物にしようというところなんだ」「ははあ、香具師(やし)かエ……」「うむ」「そうして、そのめざす相手の香具師というのは、名古屋の何というところの、何という人?」「それはわからねえ、ただ、香具師のところへ……香具師に少し、こっちも頼みてえことがあるのでね」「名古屋も広いね、香具師だって、一人や二人じゃあるまい」「うむ」「まあ、いいさ、そのうちには何とか手蔓(てづる)があってわかるだろう、都合によっては、わたしの方で当りがつくかも知れない」とお角が言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...これに就いてはお角さんが香具師(やし)の方へよく渡りをつけてくれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...香具師(やし)の...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...もぐりの香具師の好みにしては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香具師(やし)の懐中にも小判の片(かけ)らも見えないとすれば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東西兩國の香具師(やし)仲間でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...田舍向の香具師(やし)に賣るつもりだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは清兵衞のためには恩も義理もある香具師(やし)仲間の大親分星野屋駒次郎の忘れ形見で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香具師の手でやる芝居――香具を賣る景物に芝居をやるのもありました...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
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