...生気のないワインに特別な香りを移すのに種々の手段が行われている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...「驚くべきことだろうし、悪いし不愉快なことに見えるだろうが、これらはポーターの醸造に不可欠であり、このビールの味、香り、外見を保つことを願う人たちはこれらを常に使わなければならないと思っている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...とに角(かく)も不思議に甘美(かんび)を唆(そそ)る香りが僕の鼻をうったものだから...
海野十三 「階段」
...すがしい香りと汁液とに身も心も洗われているように見えた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...そのいろいろな色と香りとは一行を少なからず慰めてくれました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...香りのいい檜材なんかを鉋で削ってばかりはいられない...
豊島与志雄 「公孫樹」
...* *梅・すいせん・寒らん――寒さをしのいで咲く花はゆかしい香りをもっているね...
永井隆 「この子を残して」
...白き香りの鼻を撲(う)って...
夏目漱石 「薤露行」
...時ならぬ名香の香りに...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...は大部分はこの国に到着したときに真正の状態である2.紅茶のある銘柄たとえば香りつきオレンジ・ペコエとかケイパー(Caper)はいつでも混ぜ物処理をされていて...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...甘い香りを食べて生きていたという古い物語のなかの人物のように...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...――沈丁花の香りが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...香りの高い花園が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...いよいよ香り高く生えてくるものだとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間の香りが強いので幾分か余計にこれを避け憚(はばか)るように見える...
柳田国男 「年中行事覚書」
...大きな爐には年寄つたイヴォンヌが路で拾ひ集めた松や椈の香り高い枝が燃えてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...伽羅とも何ともつかぬ強い香りで息苦しくなった...
吉川英治 「剣難女難」
...山藤の香りがする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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