...万一この脚の見つかった日には会社も必ず半三郎を馘首(かくしゅ)してしまうのに違いない...
芥川龍之介 「馬の脚」
...葉書一枚で馘首(かくしゅ)された社員は皆カンカンになって結束して沼南に迫った...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...絶対に馘首が出来ない...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...馘首(くび)になりましてナ...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...それを好い汐に馘首されたものも鮮(すくな)い数ではなかつた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...「山本ふみちゃんを馘首(くび)にさしたのもおまえじゃないか」「須田課長のお妾(めかけ)め!」「この蛍(ほたる)ッ」ツネられたり...
徳永直 「工場新聞」
...あの事件に関係した十五六人をみんな馘首(かくしゅ)するだろうか?「大丈夫だよ...
徳永直 「工場新聞」
...重なる要求条項は、「解雇者を全部復職させろ、馘首絶対反対だ、徒弟制度を廃して雇用制度にしろ...
戸田豊子 「鋳物工場」
...賃銀値下げと馘首とに対する絶対反対は...
豊島与志雄 「立枯れ」
...君は馘首(かくしゅ)したことになるだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...私一人を馘首(かくしゅ)したにしても片はつきません...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ペイドオフ(馘首)の食いたてなんだ」浚渫船のデッキから...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...先きに馘首された役人連も多くは正道に帰って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...単に会社を馘首されたといふ簡単な理由で鉄道に飛び込んだりした二十前の少女のことも知つてゐる...
北條民雄 「独語」
...馘首(かくしゆ)に対(たい)する大衆抗議(たいしうこうぎ)...
槇村浩 「生ける銃架」
...徳山のように女学生らしい崇拝から三田の不当な馘首を怒り悲しむもの...
「海流」
...手にもっている御飯の茶碗をはたき落されるような馘首がおこる原因も減ることは明白である...
宮本百合子 「権力の悲劇」
便利!手書き漢字入力検索