...されど小児の時余の尤(もっと)もおそれたるは父と家に蔵する鍾馗(しょうき)の画像なりしとぞ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...鍾馗かも知れねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...一つは主人の注文によっての「鍾馗(しょうき)」と...
中里介山 「大菩薩峠」
...紛れもなく髭(ひげ)むじゃの鍾馗様(しょうきさま)の人形です...
中里介山 「大菩薩峠」
...優曇法印(うどんほういん)というのが人寄せに建てた一宇の堂で本尊は閻魔(えんま)とも鍾馗(しょうき)とも付かぬ大変な代物(しろもの)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鍾馗面(しょうきづら)に...
火野葦平 「花と龍」
...「紙幟(のぼり)の鍾馗といふもめツけへした中揚底で折がわりい」とか...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...僕は鍾馗(しょうき)につかまった小鬼のように吃驚(びっく)りした...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか「紙幟(のぼり)の鍾馗といふもめツけへした中揚底(なかあげぞこ)で折がわりい」とか...
水野葉舟 「言文一致」
...辟邪の力ある槌を鍾馗と崇めたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...温鍾馗は二公子を白眼に視(み)て...
森鴎外 「魚玄機」
...鍾馗の諢名(あだな)のある于思目(うさいかんもく)の温が...
森鴎外 「魚玄機」
...「温鍾馗と云うのは...
森鴎外 「魚玄機」
...鍾馗と云うのは、容貌(ようぼう)が醜怪だから言うのだ...
森鴎外 「魚玄機」
...鍾馗の名に負(そむ)かぬ容貌をしている...
森鴎外 「魚玄機」
...(一)鍾馗ワキ(二)同シテ(三)鞍馬天狗ツレ(四)経政(五)嵐山半能(六)俊成忠度(七)花月(八)敦盛(九)土蜘ツレ(十)巻絹ツレ(十一)小袖曾我(十二)夜討曾我――これ以後の順序明瞭に記憶せず...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...モダン鍾馗(しょうき)大臣の失業したみたいな吾輩が納まり返っているんだから...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...むかし殷馗(いんき)というて...
吉川英治 「三国志」
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