...あの病気はきっと全快するにちがいない...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...養父の恐怖病も私がいなくなったら全快するでしょう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...六箇月で全快するそうだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...全身が一と皮剥(む)けてから全快するので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その肺炎がやっとのことで全快すると...
谷崎潤一郎 「途上」
...あまりすぐれないようなら、中部の電気技師の若者に電報でもとほのめかせば、きっと全快する...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...患者があまり早く全快することを決して喜ばないものだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...すっかり全快するまではだめだと言うのである...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...啓介の病気が全快するかも知れないのをひたと胸に感じた...
豊島与志雄 「二つの途」
...全快する望(のぞみ)はもう絶え果てているような実に果敢(はか)ない感(かんじ)に打たれた...
永井荷風 「すみだ川」
...早く医者に見てもらって服薬でもしたら四時前には全快するだろうと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...追々(おいおい)全快するが如(ごと)く全快せざるが如くして居る間(あいだ)に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ダービーまでには全快する期待があると知らせればいいでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...おまえが全快するには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...父に表の病気の一日も早く全快するように誦経(ずきょう)してくれるよう頼んだ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...そうすると殊に早く全快するという評判でありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...立ちどころに全快するということで...
柳田國男 「日本の伝説」
...重病の娘が忽ちに全快するというような現象も起った...
和辻哲郎 「鎖国」
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