...あいつに首ったけだな...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...首ったけな惚(ほ)れかたを...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ファーガソンが首ったけなのはまるわかりだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...南玉は、小藤次も、深雪も、気にかけずに「この岡田様が、この姪の、お綺麗なところに、ぞっこん惚れ奉って、えへへ――まずこういう工合でござります、下世話に申します、首ったけ」扇を、顎の下へ当てて、頸を延した...
直木三十五 「南国太平記」
...俺が、首ったけなら、お前が、臍ったけ、好いてくれりゃあ、只今死んじまってもええと、こういう御心底だ...
直木三十五 「南国太平記」
...子供の首ったけあるんだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中でも首ったけの二人」「誰と誰だ」「板倉屋の養子幸吉と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あなたはあの人に首ったけになっているんだわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...足駄(あしだ)をはいて首ったけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……もう、首ったけなんだ...
久生十蘭 「金狼」
...……七つも齢下の定太郎にじぶんの方から首ったけになって二進(にっち)も三進(さっち)もゆかぬようになり...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...もともとが、仲直りやもの」「染奴さん、なんか知らんばってん、嬉しそうやな? 逢いたい人があるとじゃろ?」「当った」と、露骨に、にやにやして、「あたし、このごろ、玉井金五郎親分に、首ったけなのよ...
火野葦平 「花と龍」
...どこかの宿駅(しゅくえき)で彼に首ったけ惚れこんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...こんな男にお蔦ともあろう女が首ったけとは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...こんな男にお蔦ともあろう女が首ったけとは...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...お高さんさ首ったけじゃねえか...
矢田津世子 「凍雲」
...そのときはあまのほうでも松つぁんに首ったけみてえなんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...とつぜん思い当ったことがあるんです」「あの女に首ったけの男ですか」「その一人なんですが」万三郎は兵馬のほうに向き直った...
山本周五郎 「風流太平記」
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